熊本旅行 からの高千穂・天岩戸編

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    さて、熊本の阿蘇で温泉使ったいなば一味、翌日は車でお隣の宮崎県の、天岩戸神社がある高千穂に行くことにしたよ。

     

    「アマノイワトって何? いなばたん」

    「それはねえ、日本の一番偉いアマテラス様って女神さまがね、すげえ暴れん坊の弟がいてね」

    「へえ、アバレンボウ」

    「どれだけ暴れん坊かと言えば、いきなり馬をスレイ(虐殺)!」

    「エエ?!」

    「そしてその馬のデッドバディ(死体)を織女の小屋にスローイン(投げ込み)!!」

    「ハア?!」

    「ショックで織女がダイ(死亡)!! それでテラ様キレて、もうやってらんない!!つって、ケイブ(洞窟)の中に閉じこもっちゃったわけよ」

    「…その通りなんだけど、間違ってないけど、いなばたんの説明だとよりひどく聞こえるのは何故?」

    「英語に直してるからじゃない?」

    「そうなのか? そうなのかなあ?!」

     

    困惑するメタボとふじこをよそに、いなば話をさっくりまとめに入る。

     

    「それで、テラ様太陽神だから、太陽隠れちゃいろいろ差し障るんで、ほかの神様が相談した結果!!」

    「どうなったノ?」

    「踊りの上手なアマノウズメノミコトって女神さまが、ケイブの前でストリップダンスして、それを見ながらほかの神様みんなでぱーりーぱーりーよ!! それで、自分がいないのに何盛り上がってんのよ!? ってテラ様がケイブをちょっと開けたところで、力持ちの神様がその岩戸を投げ捨てて、あきらめてテラ様でて来て、ハッピーエンドってゆう」

    「…ぱーりーぱーりで?」

    「そう」

    「ストリップで?!」

    「そう!! そんなパワースポットが天岩戸よ。私この面白おかしくストリップダンスしてアマテラス様をおびきだしたアマノウズメノミコト様が個人的に大好きなので、ぜひ参りたい」

     

    そんなわけで、行ってきました。

    阿蘇から高千穂までは平日だったこともあって、道もそんなに混んでおらず素敵な山道をのんびりドライブできたわけですが、注意点が一つ。

    地震の影響で、工事してて通行止めになってるとこがあって、ナビが大困惑して土地勘ない我々ちょっと迷子になり申した。

    というわけで、阿蘇から高千穂まで行かれる方は、事前にルートを地元の人に聞いておいて、なんなら複数考えておくと良いと思います。

     

    そして、高千穂で行って良かったベスト3スポットが以下。

     

    えー、なんばー3、ぱんぱかぱーん!!

    高千穂がまだせ市場

    こちらには、肉の直売所併設の焼肉屋さん&ステーキ屋さんがあって、そこで地元高千穂牛が食べられます。

    おいっしいです!!

    いなばはロースステーキ食べましたが、見事なミディアムレアの焼き加減で、最高でありました。

    メタボはサーロインステーキ丼を食べましたが、アメリカ男のストライクゾーンど真ん中だったらしく、肉を追加で注文しておりました。

    地元の皮ごと食べられるキンカンがついてきたんですが、とろけるように甘かった。

    おきゃねに余裕のある人は200g頼むともうお大尽気分になれると思います。

    そして、市場に置いてあるお土産ものも充実してて、ハンドメイドの美味しい焼き菓子やパン、穀物に野菜に、お茶、天然のはちみつとうとう、色々お手頃価格であるのでちぇけらっちょ。

     

    続きまして、なんばー2、ぱっかぱかーん!!

    天岩戸神社東本宮

    こちらの神社、西本宮と東本宮あって、お土産屋さんや社務所等設備が充実してるのは西本宮さんの方なんだけど、あたいの好きなウズメノミコト様の像があって、音楽と一緒に回転してくださるのは、川渡った先の東本宮であります。

    こちら、ウズメ様の像があるのもキュートだけど、境内全体なんというか、まったく飾り立てられても豪華でもないのに、すごく自然であっさりでも品があり、なにより居心地の良い、ちょっとほかにない雰囲気の神社なのです。

    お気に入りの神社になると思うので、行ってみてね。

     

    最後、なんばー1、こちらはふじこちゃんの一押しです、ぱっぱーん!!!

    高千穂渓の貸しボート

    清い水と流れを愛するふじこちゃんは、スロベニアでもわざわざ渓谷行ったほど渓谷好き。今回も彼女のアツい希望により訪れてみた。

    そしたらまあ、この渓谷、すっげえきれえだった。あまりにも日本離れして綺麗で。

     

    「やばい、去年行ったスロベニアのヴィントガル渓谷と見分けがつかない…っていうか、脳がまとめてしまおうとしてる。もうこれ、ヴィントガルで良いんじゃね?」

    「しっかりしていなばたん! 別物だよ!! ヴィントガルはもうちょっと険しかったよ!!」

    「そうだっけ? でも水の透明度とか深さとかこんなもんじゃなかったっけ?」

    「それはそうだった…けど、違うから! 別物だから!!」

     

    いなばがまとめちゃいけないものをまとめようとするのを、必死で止めようとするふじこの苦労は、意外なとこで報われた。

     

    それが、くだんの貸しボート。

    駐車場から渓谷を階段で降りて、下にたどりつくと、30分2000円で三人乗りの貸しボートがある。ちなみにめっちゃ込んでて行列してたけど、ボート数多いし、皆30分で戻ってくるから待てばわりとすぐ乗れるのでのー心配。

    この。

    ボートが。

    今までの私のボート人生(意外にボート好きであちこちで乗ってる)で、一番素晴らしい眺めだった。

    何しろそそり立つ渓谷、頭上はるかに橋、岩肌から清水の滝、周りは青く透き通る水っていう、「何これ、インディジョーンズなの? 魔宮で聖戦しなきゃダメ?!」レベルの中に、自ら漕ぎいでて、周遊できちゃうのだ。

    めっちゃ楽しい。

    めっちゃキレイ。

    そして、空気も水も澄んでて、明らかにマイナスイオンがわっさわっさでてて、死ぬほど癒される。

    「ふじこちゃん…これはヴィントガルではないわ…、こんな素敵なアングルから、ここまで綺麗な景色は、あたいたち、見なかったわ…」

    「だから最初から違うと…、うん…そうやね…下から見るとすごいね…」

     

    ワンアンドオンリーな美風景のど真ん中に自分、というミラクル。行かない手はないと思います。

     

    それにしても、車で二時間くらいしか離れてない熊本と宮崎だけど、件跨いだら、全然空気も山の形も違って面白かった。

    熊本はなんかほんわり女性的で、宮崎はくっきり男性的な空気を私たち感じました。

    でも、どちらの県もすごく神々しくて、いるだけでありがたかった。

     


    熊本日記 眺めの良い庭編

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      さて、熊本は阿蘇の温泉旅館に一泊したいなばご一行。

       

      そこは、かつて与謝野晶子と鉄幹夫婦が宿泊し、句を詠んだ老舗で、彼らの泊まったお部屋がそのまんま残ってる。

      いなば、与謝野晶子はすごく好きな歌人だ。

      なにしろ、

       

      「柔肌の熱き血潮に触れもみでさみしからずや道を説く君」

       

      と来て、

       

      「その子はたちくしにながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな」

       

      と来て、

       

      「ああ弟よ君を泣く、君死にたもうことなかれ」

       

      と来ちゃうのだ。

      ものすげえロックだ。

      当時イケメンで女子人気高かった与謝野鉄幹をあまたの競争相手を蹴落とし妻から奪い取り、六男六女産んで、旦那が売れなくてくさってたらパリまで行かせてやったあげく、さみしくて子供を置いて追いかけちゃうとか。一人で百人分くらいのバイタリティーある。

       

      夫婦の手書きの色紙が旅館に飾ってあったのだが、鉄幹の字がもう見るからにイケメンですごかった。晶子の字もたおやかに美しい。人柄を字で偲ぶ、というのをものすごく久しぶりにした。

       

      彼らの泊った杉の間は、当時の面影そのままだが、他のお部屋は随時増改築とリニューアルがなされ、ふじこちゃんが取ってくれた我々のお部屋は、

      「一階の素敵なお庭に面した、デザイナーズルームでベッドのある和室だよ」

      と言われて、ワクワクして中に入ったら。

       

      …素敵なお庭に面していたのだが、見事な駐車場ビュウだった。うん、どう頑張ってもどうしても、庭より何より駐車場が見えちゃう。

       

      ちなみに、「私は二階の山が見えるお部屋にしたよ!」

      とワクワクしてたふじこちゃんのお部屋は。

       

      …山も見えるんだが、そのど真ん中に向かいの古びたビルが立ってて、主にビルビュウ。

       

      「ホームページの写真が、すごい良すぎたね…」

      「たぶん昔は周囲にそんなに建物もなくて、眺めも良かったんだろうけど、栄えちゃった結果普通の町中感出ちゃった的な」

      「館内自体はすごく雰囲気良いもんね」

      「うん、特に玄関周りから入ってきたところ圧巻」

      「あの与謝野晶子夫婦が泊ったお部屋のあたりとかね」

       

      まあ温泉入って、夕飯食べたらもう外の景色なんかそんなに見ないし、最上階には眺めの良いバーがあってそこでまったりして部屋では主に寝るだけだったので、特に問題はなかったが、ちょっとだけがっかりはした。

       

      翌朝、五時半に目覚めるまでは。

       

      朝風呂済ませても、まだ早すぎて館内に人はほとんどおらず、静まり返ってる中を、いなば一人で散歩したのですよ。

      晶子達が泊った部屋も、鍵がかかってなくて、自由に見られるので、そこから朝の光がきらきらする庭を眺めてみた。

       

      絶景だった。

       

      ここ、宿で一番眺めの良い部屋だった。

      一番良いお庭に面し、一番日当たりも良く、一番出入り口にも行きやすければ、一番浴場にも近い。

      一番良い素材を作って、一番上等で、でも、それは85年前の一番良い部屋のままで。

      しっかりした鍵もなけりゃ、部屋付きのトイレも風呂もない、洗面台もないし、エアコンもたぶんない、現代のわれわれが快適に感じるプライバシーや気密性もない。

       

      なぜなら、二人が泊った時のままだから。

       

      ここに今のお客は泊まれない。だって、昔のままなんだもん。

      かといって、そこを改築して今のお客が泊まれるようにもなんない。だってこの部屋の価値は「昔のまま」なところにあるのだから。

       

      なるほどなあ、といなば思った。

      あたいのお部屋の眺めがいまいちなのは、ここのお部屋のためなのね、と。

      この旅館はこの部屋の景色や配置を優先して、たぶん建物のつくりが決まっちゃってるんだ。

      ならそれでいいや、と思った。

      あたいが泊まる部屋が普通に素敵で、この部屋がなくなっちゃうより、駐車場ビュウな方が良い。

      自分の泊まる部屋が、一番素敵な眺めじゃなきゃいけないなんてことはないんだ。

       

      この世に、素敵な眺めの、素敵なお部屋があるってことは、それだけで価値があることだ。

       

      私がそこに泊まれるかどうかは、実際本当に、たいして問題じゃないなあと思えたのがすごい発見でした。

       

      眺めの良い部屋に限らない、綺麗な服も、高い鞄も、スタイルの良い体も、秀でた何かの才能も、人に尊敬されるキャリアも、可愛い子供も、愛してくれる親さえも、ひょっとしたらそういうことなのかもしれない。

      私が持ってないことは、そんなに残酷なことでもみじめなことでもなくて、もしあるのを目にすることができたなら、それを幸せに思って、もうそれで十分なのかもしれない。

       

      あの部屋に泊まりたくはないし、泊まれないけれど、あの部屋からあのお庭を見られて良かった。

       

       


      熊本旅行 阿蘇ー禁断の第三木曜日ー編

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        いなば、デトックスのために数年牛肉をほぼ絶ってたのですが、最近多少ならOKが出ましたよ。

         

        (ちなみに、牛肉および、乳製品断ちは、私の肌には劇的に効きました。物心ついてからずっと悩まされてた背中の発疹や皮膚のかゆみ、肌の荒れがまるっと消えた。ちなみに調子こいて食べ過ぎると速攻悪化する。こんなに好きなのにこんなに合わないなんて)

         

        そこに、2chで「飯がうまい都道府県ランキング」を発見。

        ざっとこんな感じ。

         

        SSS 北海道 新潟 山形 熊本 宮崎 鹿児島
        SS 秋田 石川 高知 福岡 
        S 岩手 宮城 富山 福井 和歌山 静岡 徳島 島根 広島 山口 大分 長崎 沖縄
        A 長野 三重 兵庫 愛媛 香川

         

        これ見たら、もう、未踏のSSSに行くしかない!、手始めはあったかい南の熊本だぁ!と決めたわけです。

        熊本と言えば馬刺し!、さらに温泉のある阿蘇には赤牛と言う赤みの多いヘルシーな牛肉もあるのだ!!

        というわけで、旅友ふじこちゃんと良人メタボさんを率いて、初の熊本の地に降り立ったわけですが。

         

        えー。

         

        「こ、この地の山、いまだかつて見たことがない!!」

        「なんか…不思議な形だよね? 思いがけないとこが平らにつながってる? 」

        「あと、丸い。なんか丸い。そして、てっぺんが剥げてる(これは野焼きのせいだった)」

         

        結果、なんかガトーショコラとかティラミスとかスイーツみたいで、ほっこりやわらかあまやかな雰囲気に包まれてしまうのだった。

         

        さて、そんな甘くほんわりした雰囲気の道を一路我々が目指したのは阿蘇の内牧ってゆう町。

        ここには赤牛を贅沢にどかっとのっけた赤牛丼が有名なお店があるので、わざわざ朝ご飯を控えて、空港から一直線に行ったら。

         

        町が…なんか静か?

         

        駐車場も車が1台しか止まってないし、遅めの13時45分着だから? と思いながら、店の前まで行ったら。

         

        「第三木曜日、定休日って書いてあるうううううう!!!」

        「うそおお? 食べログでチェックしたときはそんな情報無かったよ?!」

        「いやああ、お腹へったあ!! 向かいのカフェでとりあえずお茶…ってここもしまってるぅううう?」

        「落ち着いて、いなばちゃんふじこちゃん、ちょっとそこらへんを見てみヨウ?」

         

        見た結果わかった。

        内牧の第三木曜日、飲食店はほぼ全部休み。

         

        「どおおおおおしてよおおおおお!!! どっか一軒くらいあけとけば、良いビジネスなのにいいいいい?!」

        「大丈夫だよいなばたん、来る途中で何件か焼肉屋さんがあったし、あっちで赤牛食べれば良いヨ!」

        「待ってね待ってね、今調べるから。あ、ヒットした、ランキング高めの焼肉屋さんある」

        「今もう14時近いけど、ランチまだやってんのかあああ?!」

        「大丈夫! 焼き肉屋さんだし、15時までやってるって!」

        「イコウ!!」

         

        行ってみた結果、もう店の前で全員orz。

         

        「定休日だああああ! もうここらへん一帯飲食店は全部第三木曜休業か!! コンビニすら見当たらないし、昼飯どうするようおうおうおう」

        「いや、大丈夫、ここ来る手前に一軒だけ開いてる店あった」

        「私も見てたヨ。車がパーキングに停まってたし、たぶんおいしい、そこにイコウ」

         

        取り乱すいなばを理系二人が整然となだめ、内牧界隈の第三木曜14時過ぎに唯一あいてた、創作和食料理、梅くらさんへ。

         

        ここがね。

        大当たりでした。

        お店の前に美しい水が滾々と湧き出て、緑の苔が青々と茂り、周囲の景色を見張らせる広い店内で出されるごはんは、何食べても美味しい。ちなみに赤牛もありました。

        鶏の溶岩焼きと、食後のおはぎが特に美味しかったよ!

         

        あと、空腹で混乱の極みにありましたけど、内牧の赤牛丼のメッカいまきん食堂の駐車場隣にある八百屋さんは、フルーツが格安で売ってて、そこで数百円で買った苺と不知火もとっても美味でした。

         

        さらにさらに、実は熊本空港の三階のレストランエリアでは、ファイナルラストチャンススポットとして、いきなりステーキさんが赤牛を焼いてくれるし、その奥には地元の素材だけで作った「プレミアムバーガー」で赤牛が食べられます。

        このプレミアムバーガー、単品で1000円近くするんだけど、すっごい牛の味するのにもたれなくて、レタスもトマトも卵も美味しければ、バンズもふわっさくっなので、小金があったら絶対に食べるべし。

         

        というわけで、救済措置は随所にある赤牛ですが。

         

        それでも言いたい。

         

        阿蘇の内牧の、第三木曜は大・大・大・大注意ですよ!!!!

         

         

         

         


        地上の流れ星

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          いなば、ふじこちゃんとメタボさんと休みがあったので、熊本まで旅行に行ってきましたよ。

           

          その日はすっげえ晴れて空気も澄んで、いなばの飛行機人生最高に下界が良く見えた。

          窓にガブリ付きで、「うわあ、山の間に湖が見えて、水が青い! 行ってみたい!! けどどこだここ!!」とか興奮してたんだけど、そろそろ着陸するってんで、じわじわ地上に降下しだした時に気が付いた。

           

          あんまり上から見ると、見分けがつくのって、でっかい建物とか橋、広い道くらいなんですよね。

          普通の民家だとくっついて見える。個体識別つかない。

          なのにだ。

           

          車って、見えるんですね。

           

          「あれえ、なんでだろう。車って家より小さいよね、だいぶ小さいよね、なのになんで車はわかるんだべ…?」

           

          しばらく考えて、いなば、わかったんです。車がすっごい上からでもひとつひとつ見分けられる理由。

           

          えー。大事な要素が二つある。これはどっちが欠けてもダメなんだけど、

           

          1) 光ってて

          2) 動いてる

           

          そう、光ってて動いてるとわかるの。

          すっごい「いる!」ってわかるの。

          でも止まってたらわかんないし、動いてても、光ってないとやっぱ周りのほかの光ってるものと溶け合って見分けらんないの。

           

          これ、すごい発見ですよ。主に見つけてもらう時の!

           

          ちなみに、光ってない人間はどこの高さからなら見つけられるだろうと思ったけど、相当市街地に近づいても、まだわかんなかった。

          ようやく「あれ…人間か?」ってわかったのは、明らかに校庭だろうというスペースに、なんかゴマみたいに点々と黒い影があったから。たぶん動いてるはずなんだけど、人の動き程度だとゆっくりすぎて止まってる黒い点にしか見えない。

          同じくテニスコートっぽいものの中にいるっぽい人もやっぱゴマ。

          はっきり「これ人だな!」ってわかったのは、結局着陸直前の空港手前のゴルフ場からこっちを見上げてるゴルファーさんとキャディさんからだった。

           

          というわけでですね。

           

          神様が天にいるとしたら、たぶん見えるとこから救ったり願いを聞いたりしてくれるだろうから、くすんで、止まってたらあかん、見つけてもらえない。絶対に無理や。

           

          「光り」ながら「動く」、それも派手に。ど派手に。

           

          神でも人でも見つけてもらいたかったら、これです。

           

          ちなみに目立ちたくない控えめなあなたは、できるだけマットなファッションで静止するのが間違いないと思います。

           

          ということで、このおかざきななさん(6分30秒ぐらいから)は間違いなかった、と空の上から神様視点でしみじみしたいなばなのでした。まる。

           

           

           


          いなばとボイン

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            いなば、久しぶりに歯医者に行ったら、美人受付さんに泣きつかれたよ。

             

            「いなばさん! 私はいなばさんの旦那さんのような愛妻家と出会って結婚したいんですが、どうすればいいでしょう?!」

             

            いなば頭のてっぺんからつま先まで彼女をしげしげと見た。色白、大人しそうで、かわいらしい顔立ち、小柄で華奢なのに巨乳。うーん、これは。

             

            「あの…大変残念なお知らせですが、私の知ってる限り、愛妻家タイプの男性は、我儘で主張のきっつい女をなぜか好む傾向がありまして、あなた、我儘? 主張するタイプ?」

            「いえ! どちらかと言えば尽くす方です」

            「…それだと、愛妻家タイプはこねえなあ。むしろオラオラ系から需要あるんじゃ」

            「そうなんです! 歴代彼氏は皆俺様系で! でも、私はいなばさんの旦那様の、メタボ様みたいな人に大事にされたい!」

            「うーん、愛妻家タイプは無理だけど、オラオラ系を褒めて褒めて褒め倒して、うまいこと転がしていけば、結果的に愛妻家にはなるよ。褒めて育てれば?」

            「私、褒めるのはちょっと…。なんか、がんばってる私を見て、相手も自然に頑張ってほしいんですよね」

             

            それは、男は全然楽しくない展開だから無理だよ。自分は一切頑張らないでいいから、褒めて褒めて、不自然に頑張ってもらった方が早いんだがなあ。っていうか。

             

            「うん、でね、ごめんね、こんな話してるけど、さっきから私、あなたのおっぱいしか見てない」

            「っ!!」

            「いやあ、目の前にたゆんたゆんしてるから。申し訳ないけど、あなたの話に集中するのすげえ大変」

            「…私、実はもう一つ悩みがあって」

            「なんだね」

            「あの、ふつう彼とかからって名前を呼ばれるじゃないですか。でも、私、あだ名で呼ばれるんです」

            「そりゃなんてあだ名で」

             

            声を一段小さくして、でもはっきりと彼女は言った。

             

            「おっぱいちゃん」

             

            そりゃダメだろう。

             

            「いや、ナイナイナイナイ、何その男、終わってる」

            「ひどいですよね? だって、おっぱいは私じゃないのに、体の一部で呼ぶなんて…」

             

            ってゆうか、あなたもなぜそんな男と付き合っちゃったか。一発殴ってその場で別れなきゃいかん級のアウト行為でしょ。

             

            「うーん、最悪だけど、まあいっそ、彼のことをあなたがね、“おちんおちん君”って呼んだらどうかな? これならバカップルぽくなって和むかも。うん、おっぱいちゃんとおちんちん君、バランス良いぜ」

            「そんな風に呼びたくありませぇん!!」

             

            良い案だと思ったんだけどな。

             

            しかし最初から最後までたゆんたゆんしてた彼女のおっぱいを思い出すと、なんかだんだん彼の気持ちもわかるような気になって、やっぱここは、「おちんちん君」がいいだろって気になったあたいは歯医者の後にジムに行って、迷わずまっすぐ使ういつものロッカーの前に立った。

             

            えー。

             

            数字に弱くて、いつもどのロッカー使ったかわからなくなって困ってたあたいが「この番号なら絶対わすれないから、空いてる限りかならずここ」と決めてるロッカーの番号。

             

            それは081本当にすみません。


            新旧一致

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              さて、いなばのことを「みるふ!(一発やりたいです母さん!)」と呼ばわった28歳、中国系アメリカ人男子は、たたみかけるようにさらにこうあっぴーるしてきたよ。

               

              「君は、僕が子供のころ好きだったアニメのヒロインに似てます!」

              「へー、誰、ブルマ?」

              「違うよ! 名前思い出せないからあとで調べるから連絡先教えて」

               

              つい気になってメアドを教え。

               

              その後送られてきたのがこの子

               

              えー。

               

              …髪の長さ?

               

              ほかの一致点は自分では見つけられず、首をかしげてたら、メタボさんが

               

              「これ? いなばちゃんに? 全然似てないよ!」

              「よねえ。アニメのキャラで私が似てるといえば、前の旦那さんは“スーパーミルクちゃん”にそっくりだって力説してたけど」

              「何それどんナノ?」

               

              えー。

               

              こんなです。

               

              しばらく画面を見つめていたメタボ、途中からゲラゲラ笑いだし、

               

              「なんてことだ! 君じゃないか!! そっくりダ!」

              「…どこが?」

              「話し方! めちゃめちゃ似てるヨ!! 君が良く言うことばっかりじゃないか?」

              「うわー、前の旦那さんとまったくテンションで完全に同じこと言ってるよあなた…」

               

              12年の時を越え、新旧良人のチョイスが完全に一致した瞬間。

               

              「ふうむ、ということはだよ、メタボさん」

              「なんだい、いなばちゃん」

              「つまりあたいは“スーパーみるふちゃん”ってことやな!!」

              「上手いよいなばちゃん! 日記に書くと良いヨ!」

               

              ロリなのか熟女なのかわかんないけど、やる気がないのだけは確か、そんなスーパーみるふ、いなばを今後ともよろしくお願いするよ新良人メタボよ。

               

               


              ミルフの不思議な旅

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                いなば久しぶりに土曜日に夜遊びに行ったよ。

                 

                そしたら、あたいのこれまでの夜遊び人生の中で、考えられないほど清潔感のあるお客さんばかりの夜だった。老若男女、なぜか全員比較的身ぎれいでお行儀の良い人ばかりという、奇跡みたいな一夜。

                 

                こんな夜もあるねーと友達と笑いながら、まったりしていたら、いかにも若くてさわやかな、外国人男子二人が、見るからに若くて可愛い女の子三人連れを見ながら、なんかもじもじしてる。

                 

                「あの子達、あっちのグループに声かけたいのに、勇気でなくてためらってるよ、さわやかだねー」

                「本当だー、いいねいいねー」

                「もう、行っちゃえば良いのに! お似合いだよ! GO!! GO!!」

                 

                おせっかいの血が騒いで、その二人組に親指でGOサインを出して励ますあたい。

                そしたら、その二人がやってきて、すげえ勢いであたいをナンパしだした。

                 

                「違うの違うの、あっちの子達に声かけたいんでしょ? 行っておいでよ! 兄さんたちさわやかだし、きっとうまくいくよ?!」

                「いや、俺は彼女いるから」

                「そして、僕は貴女がタイプです」

                「いやいや、同年代でまとまった方が良いから、あんたたちいくつよ」

                「28歳。貴女は?」

                 

                えーと。

                 

                「(永遠の)28歳です」

                 

                彼女もちの方に、そっこー突っ込まれた。

                 

                「嘘つけ!! 32歳だろ!!!」

                「なんでバレたの? 今日はかなり上手に擬態したと思ってたのにぃいいいい?」

                 

                つるぴかの肌をした、彼女持ちの若者はそっとあたいの手をとると、こう言ったよ。

                 

                「ここにさ…しわがあるだろ。ほら、しわだよ。この手。28ならないから」

                 

                優しく手のしわ一本一本撫でられて、いなばマジ涙目。

                 

                「だからさ! 最初からゆってんじゃん!! 若い子あっちにいるからさ!! そっち行けよ!!!」

                 

                すると、二人は束になり、

                 

                「いや、確かにお前は年上だが、だがめちゃくちゃセクシーだ」

                「そう! この店であなたが一番セクシー!!」

                「言って見りゃミルフだ!!」

                「そう!! ミルフなんだよ!!」

                 

                何そのみるふって。

                 

                困惑顔のあたいに、ご丁寧にもwikipedia日本語版をスマホで開いて見せてもらったら、こうあった。

                 

                MILF=Mom, I'd Like to Fuck

                直訳「母さん、一発お願いします!」

                本意「セックスしたくなるセクシーな熟女」

                 

                …。

                ……。

                ………。

                 

                え? 今お前らあたいのことお母さん呼ばわりした?!

                 

                「違うよ! 年上のセクシーな女性って意味だよ! 褒めてるんだよ!!」

                「そうだよ! 褒め言葉だから! 喜べよ!!」

                 

                うれしくNEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!

                 

                ええええ、っていうか、もうあたい熟女?今熟女? 待ったなしで熟女? マジで? 子供も産んでねえのに?

                心の準備全くないまま、2017年3月から、あたいの熟女シーズンワンスタート?

                うええええええええ。

                 

                …そういえば、思い出して見れば、昔38歳くらいの友達と夜遊び来ると、彼女が不思議と一回りくらい下の若者たちに、必ず一定のモテを維持していることがあったが。

                 

                あれは。

                 

                熟女モテ、というものだったんだな。

                 

                そしてそれが。

                 

                とうとうあたいにも、回ってくるようになったんだな。

                 

                …綺麗な肌に白い歯がこぼれる、清潔感のあるイケメン、背も高いし格好いいし仕事もしてるし頭も悪くない、28歳の独身男子に口説かれて、こんなにうれしくない夜も初めて。

                口説かれれば口説かれるほど気分は急降下だ。

                 

                「僕は君のこと本当に素敵だと思う! 大丈夫!! 元カノは37歳だったし!」

                「その人独身?」

                「いや人妻」

                「熟女好きの人妻好きかよ、最低だよ!!! 同年代と付き合いなよ!!」

                「成熟してないから嫌なんです!」

                「自己紹介乙すぎるんだよ、 このおばかぁああああ!!!」

                 

                …属性として。

                おっぱい好きとかくびれフェチとかどエムは許せても、熟女は許せないっていうか、まだ受け入れられない自分が新鮮でした。

                 

                ちなみに、帰り道送ってもらったんだが、タクシーの中で青年が、あたいの「年齢のわかる手」をそっと握りしめ、降り際、素早く指先に唇をあて、舌を這わせてたのが、もう本当に残念極まりありませんでした。

                 

                 


                彼女の言ったすべてのことが

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                  いなば、ベリーダンスはじめてそろそろ11年。

                  ダンスの先生も初代弁天先生(せくしい)、二代目菩薩先生(まっする)、三代目ジムの先生(ばらんす)、そして四代目観音先生(どえす)と実に四人のお世話になってきた。

                   

                  で、四代目観音先生のもと、初めて音が聞こえるようになって、なんかちょっとうまくなった。

                   

                  というのも、観音先生が途中からあたいの特徴をつかんでくれたのがでかい。

                  それは何かといえば、

                   

                  「言葉で正確に説明すればわりとわかる」

                   

                  左脳左脳タイプのあたいに、本来「見て覚えろ!」な左脳右脳タイプの彼女が歩み寄ってくれたわけです。

                   

                  「その肘ダメだよ!」

                  「何がダメなの?」

                  「形が変!」

                  「どう変なの?」

                  「向きがおかしい」

                  「どっちにむかってどうおかしいの?」

                  「もっと外に向けて張って」

                  「外ってどっち方向」

                  「こっちだよ!!」

                   

                  とか、

                   

                  「もっと胸を開いて!」

                  「開かないよ」

                  「まず肩を下げて」

                  「下げたけど」

                  「肩甲骨が寄せられてないからだよ」

                  「こう?」

                  「おなかも引き締めて」

                  「それはどっち方面にどの筋肉を?」

                  「みぞおちの下の筋肉をフックで引き上げる感じだよ」

                   

                  本来、ダンスの先生って、そんな言葉で説明してくれるもんじゃないし、そもそも右脳タイプだからできないはずなんだけど、読書が趣味で子供を15歳まで育て上げてた忍耐力と語彙が、観音先生をしてここまでさせてくれちゃったわけである。

                   

                  「…もう、私いなばさんが話さないとわかってくれないから、凄い細かく理屈で説明するようになれちゃったよ!」

                  「良かったじゃないっすか! 今後あたいみたいなタイプの生徒が入ってきたら超役立ちますよ!!」

                  「もう嫌だよ! いちいち話さなくてもわかれよ!」

                   

                  うん、私も申し訳ないと思って、色々工夫して歩み寄った結果。

                   

                  えー。

                   

                  「こう動かすんだよ!」

                  「わからん、触って良いっすか」

                  「いいよ」

                  「うーん(ぎゅむぎゅむさすさすなでなでぎゅっ)、あ! わかったこれだ!! こうですか?」

                  「そう! そうだよ!!」

                   

                  先生の腕やら尻やらふくらはぎをわしづかみにして把握。

                   

                  実際、奥の方のインナーマッスルだったり、あまりにたくさんの筋肉が連動してるとわけわかんないが、ベリーダンス特有の一か所だけ動かして他は静止系の動きの時は、触ると目で見るよりはるかにわかる瞬間があるのは発見でした。

                   

                  で。

                  こないだのレッスンの時の課題は、おっぱいの上げ下げ。ベリーダンスの典型的な動きで、あたいもできるっちゃできるんだけど、どうやら間違った筋肉で長年やってたみたいで、

                   

                  「なんでそんなに首の筋がぴくぴくするの、そこの筋肉は使わないよ!」

                  「いや、私も不思議で。なんで動いちゃうんだろう」

                  「胸の筋肉使ってる? あと背中と」

                  「使ってると思うんですけど…違う筋肉なのかな? 触っていいっすか?」

                  「いいよ」

                   

                  で、いつも通り先生のそばにより、えーこの場合は背後からかな?ってんで、まず背中を触る。

                  わからん。

                  脇腹をさわさわ。

                  まったくわからん。

                  背後から両腕を回して下腹から胸の付け根を撫でさするあたいと、撫でさすらしてる観音先生、二人が同時にうっかりスタジオの鏡ごしに目があって。

                   

                  もう飛び上がって離れた。

                   

                  そのまま5mくらい距離おいて、手をバタバタさせつつ、あらふぉーの師弟、二人で赤面しながら

                   

                  「こ、こ、これはダメだ!!」

                  「ないね! なかったね、うはははは!!」

                   

                  爆笑しながら取り乱すほど。

                   

                  もう。

                   

                  どっからどう見てもコレ。

                   

                   

                  「レズだ! レズの絡みだよコレ!! ないよ!!」

                  「完全にt.A.T.u.だったじゃん! びっくりしたよ!!」

                  「私曲は好きだったけど、ナイわー。自分でするのはナイわー」

                   

                  うっかりかいたいたずら書きが魔方陣になってて、悪魔を召喚しかけた新米魔法使いみたいに取り乱した自分たちが新鮮でした。

                   

                  さてさて。

                   

                  そんな危ない橋を渡りかけながらも、なんとか踏みとどまって教えてもらった「スカート脱げよカロリーナ」を、いなばすげえ久しぶりにイベントで、今週土曜に踊ることになりました。

                  千葉県は成田市の公津の杜駅のモリンピアで、15:50からであります。

                  お近くにお住まいでお時間に余裕があって、ちょっと興味あるなあと思われた方は良ければ見に来てくださいまし。

                   

                  11年間、先生たちの言ったすべてのことが、なんだかあたいの中でこの一曲に凝縮されたみたいです。ひとよりすっごい長くかかったけど、ようやく踊るの楽しいなって思えた曲なので、はりきって舞いたいと思うのです。

                  ちなみに言語道断にエロいよ。どれだけエロいかと言えば、「これは…昼間に子供の前では踊らせられないな…」と振り付けた当人の先生が断言する級。ちょお楽しい。


                  利き脳片付け術

                  0

                    いなば、先月「利き脳」の特性に合わせた片付けするといいよって本を読んで、人生が30%くらい変わった。

                     

                    一番大きく変わったのは、「どうしてこの人、話がこんなに通じないんだ!」って部分がスパッと、「利き脳が違うんだな、しゃーない」で綺麗に納得できたこと。

                    あたいは「左脳・左脳」タイプで、理屈で仕入れて理屈で表現するんだけど、このタイプ日本では20%くらい。わりと少数派。

                     

                    つまり、世の中の80%はあたいとさくっと話が合わない。

                     

                    っていうか、左脳左脳同士でも、男女だと理屈のつけ方が違うから、むしろ相性悪かったりするらしい。

                     

                    こりゃもう、話通じたらラッキーレベル。「話せばわかる」はまるっと幻想だったんだと理解したら、ものすごく呼吸がしやすくなりました。

                     

                    そんでもっておうちの片づけや家事の進行にこの左脳・左脳タイプの特性を導入してみたんですね。

                    参考にしたのはこちらの本。

                     

                    脳タイプで、お部屋も心も未来もスッキリ! 利き脳片付け術 著者:高原真由美

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                    前回の本より、さらに詳しく脳タイプ別のおススメ片付け法を的確に書いてあって、玄関やクロゼットやダイニングなど場所別にこの脳タイプはこう片付けろと説明してある。ささ脳なら細かく区切ったアクセサリーケースが良い、とか使うべきグッズも丁寧に書いてある。優先順位のつけ方も、脳タイプ別に書いてあって、これが涙が出そうに「そう!ほんとそれ!」な感じで、道理で歴代夫と片づけに関していつまでも話が合わなかったわけだよと心底理解した。

                    モチベーションのつけ方から、実行方法も、目指すゴールまで違うんだもん。そりゃ無理だ。

                     

                    そんなわけで左脳左脳タイプなあたいが快適に思う優先順位はずばり、使用頻度。

                     

                    そして、大事なのは美しさより、実用性。

                     

                    なお、実用的に感じる三大要素は、「仕切れてる」「ラベルしてる」そして「リスト化」

                     

                    家の片づけって、実家のかーちゃんのやり方を無意識に真似してたんだけど、彼女は右脳左脳タイプで、見た目の綺麗さが大事。

                    なので私も「快適な家は見た目が綺麗!」ってずっと思い込んでて上手く行ってなかったわけだが。

                     

                    「ねえ、メタボさん、この300円の仕切りボックス、あたいのチェストに合うかな」

                    「サイズは合うと思うケド、キミ、ソレで本当にイイの? もっとおしゃれなの買えバ?」

                    「うん、確かにこれはクソださい。黒地にパッションピンクとか意味わかんない。あたいのウィスキーブラウンの素敵なアンティーク風チェストには微塵も合わない。でも、それでいい!!」

                    「ナンデ?!」

                    「あたいの脳的には、見た目の綺麗さより、仕切られているって事実だけが大事なの!!」

                    「マジカヨ!!」

                    「マジでマジで。先にお片付けしたキッチンの引き出し思い出して。あそこの仕切り、あたいが段ボールと牛乳パックで手作りしてこの上なくダサい、みっともないビジュアルだけど、今が人生で一番キッチンの引き出し使ってて幸せなの。もううれしいの。うっとりするくらい気持ち良いの」

                     

                    むしろ、綺麗でおしゃれな仕切りを市販品で見つけ出し、それがサイズ的に合うまでの手順がささ脳にはストレス。

                    ついでに言うなら、いかにおしゃれなビジュアルでも、使いづらいとささ脳にはストレス。

                     

                    「私わかったの。別に見た目綺麗でも私幸せになんない。綺麗に片づけられるのが私の幸せだったの!!」

                     

                    結果、この仕切りで靴下が全部しまえてハイパー幸せ。可愛いワンピ買えたより幸せ。陶酔。

                     

                    上から見下ろす引き出しにいれてるスパイスや調味料にはいちいち名前書いたラベルを貼ってみた。

                    うわあ、何急に気が楽になった。ラベルを100%見たり必要としてるわけじゃないんだけど、「ラベルが貼ってある」という事実に癒される。なんだこれ、ラベルってコカインかなんかか? マイナスイオン出てるのか?!

                     

                    ちなみに、リスト化もマジめんどくせえと思ってたけど、手持ちの洋服断捨離した後、試しにノートにアイテムごとにまとめたら、ものすごい気が楽になった。

                    何がどれだけあるか、これ開けばわかる。何がいるか、これ見ればわかる。すごい安心。

                    うっかりお店で「可愛い、ほしい」って思っても、リスト化されてるアイテムで「いやいやあたいトップスは20着持ってる。必要なのは目下7着しかないボトムス」と数字で把握できてるので、血迷わない。もし買ったら、どれか捨てるのも辛くない。数字増やす方が辛いから。

                     

                    ついでに、生協始めたのをきっかけに、食材もリスト化したんすよ。これはスケジュール帳使って、週ごとに半分が食材、半分がその日のレシピメモ。

                     

                    こーれーがー。

                     

                    アホほど楽しくて楽で、びっくりするぐらいだった。何しろ、冷蔵庫と冷凍庫と保管庫に何があるかわかる。いつまでにどれを使い切って、何を補充すればいいのかわかる。右側の食材見て、レシピあらかじめ考えておくから、献立を直前で悩まない。余裕あるときなんなら数日分献立考えておくことも可能。

                     

                    リスト作る手間は、なんかむしろ楽しい。そう、ささ脳はリスト作りはむしろ好き。娯楽だった。

                    考えたらあたい、配偶者も「理想の夫リスト100」で引き寄せてたわ。

                     

                    自分が面倒くさい、と思ってること(あたいにとってはリスト作りやラベル貼り)は、意外に違う脳タイプの親の「めんどくさい」って思考をそのまま真似してるだけかもしんない。

                    何か絶望的に上手く行かないなあ、と思ってたら、一度脳タイプの違いに着目して、面倒くさいと思ってたことが、実は面倒くさくないへの道だったことを体感してみてはいかがでしょうか。

                     

                    自分はこんなに楽になれるんだなってこと、まさかこの方向からくると思わなかったぜ。

                     


                    犬も歩けば

                    0

                      いなば、子供産んで以来めっきり家庭的になっちゃった、元夜遊び友達と久しぶりにお散歩に出かけたよ。

                      麻布の閑静な裏道を抜けて、広尾を経由し、青山へ。

                      六本木でぶいぶいゆわしてた頃は、夜遊びの翌日二人で散歩したっけなあ。

                      春のうららかな日差しの中、のんびり歩けばよく手入れされた民家の白梅に、緑の鶯が蜜を吸いに止まって、そりゃもうのどか。

                      会話の内容もいとのどかに、

                       

                      「…もう君の赤ちゃんが四歳かー、時が経つの早いねえ」

                      「本当にね。こないだお台場のTOYOTAの子供用サーキットつれてったら、子供用の車喜んで運転してたよ」

                      「運転できるんだ! あたいもろくすっぽできない運転を! すごい子供の成長!!」

                      「そのあと、観覧車でお弁当食べよう!って乗り込んで、広げて半分食べたところで、“飲食禁止です”って張り紙見つけて、慌てて“ここ食べちゃダメだったよ!”って言ったら“どうしよう!どうしよう?!”って言いながら、口いっぱいにとりあえず卵焼き詰め込んでてさ…。そんな判断ができるようになったなんてなぁ…」

                      「賢いじゃん! 前までほんと半分くらいわけわかってなかったのに、コミュニケーション成り立ってるよ!」

                      「そうなのよ。あ、いなばさん、そこ右じゃなくて左ね」

                       

                      散歩の達人で裏道や抜け道、隠れ家的なお店を見つけるのがじょうずな彼女の先導で、麻布の奥の奥に分け入るあたいたち。

                      たどり着いたのは、いかにも雰囲気のある民家に囲まれ、緑もそれなりにある小さな公園で、

                       

                      「へえ、こんな道の先にこんな公園あるなんてしらなかっ…た? って、ちょっ、あれ見て!!」

                       

                      一瞬まったりしかけたいなば、何気なくやった視線の先の壁のいたずら書きを見て、爆笑。

                       

                      何しろ壁にでっかく、たいへんわかりやすい文字で書いてあった言葉がふたつ。

                       

                      1) ちんぽ

                       

                      そして

                       

                      2)童貞

                       

                      「命かけてもいい、これを書いたのは、間違いなく中学生の童貞だぁ!!!」

                      「書かずにはいられなかったんだろうね、自分のちんぽと童貞であることについて」

                      「ほかに色々卑猥なこと書こうと思えばいくらでも書けるだろうに、チョイスがちんぽと童貞! もうその思考が完全に童貞!!」

                      「こんな言葉、うちの4歳のこどもが喜んで言ってるわ…4歳と同レベルって…」

                       

                      それが童貞。

                       

                      また、そこいらは高級住宅街、たぶん犯人の童貞はおそらく近隣に住む良家の師弟に違いなく、それが証拠に字が無駄に上手い。

                       

                      「一生懸命下手に書いたんだろうけど、もとの字がたぶんきれいすぎて、全然下品に書けてないよね」

                      「うん、すごい読みやすい。気の毒になってくるほどわかりやすい、童貞」

                      「良家の童貞が精いっぱいやってみた破廉恥がコレかぁ…なんか愛しく思えてきた」

                      「こんなに見てほのぼのするお下品落書きもないね」

                       

                      そのままずっと残してあげたい、そんな童貞とちんぽでした。

                       

                      それにしてもこの界隈歩いてて、一人でもほかの人とでも、こんな面白いもんに遭遇したこと過去一回もないのに。何この秘密の花園。破廉恥な夜遊び時代を遠く離れても、彼女と歩くとこんな不思議のドアが開くなんて、遊び人の底力マジすごすぎ。

                       


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