アムステルダム 良人と歩けば編

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    いなばでございます。

     

    メタボさんが遅い夏休みが取れたので、夫婦でまったりしようとオランダはアムステルダムに来ましたよ。

    (ちなみに明日からはドイツのベルリンに移動するので、オススメ情報あったらコメントいただけたら幸いです)

     

    さて、アムステルダムどんなかと言えば。

     

    すげえ平ら。

    すげえ運河だらけ。

    そんですげえすげえ自転車祭。

     

    いや事前情報として知ってたけど、こんなにも?と思うくらいの規模の平らで運河で自転車。

    結果どうなったかと言えば。

     

    「やばいメタボさんあたい道わかんない」

    「珍しいネ、いなばちゃんフツウは道わかるノニ」

    「いや、道はわかるんだけど、運河が!ちょっと進んだら運河! ちょっと曲がっても運河! どこをどう行ってもどのみちどっかで見たような運河ァァァア! 運河イヤアアァ、運河マジ見飽きたアァアア!」

     

    道を覚えるコツと運河を見分けるコツが違うこと、生まれて初めて知りました。

     

    「ってゆうか、吸血鬼って水が苦手で川があると覿面に迷うって言う話、急に今思い出した。ハッ! 私ってまさかバンパイヤだったのかも!?」

    「マジかヨいなばちゃん!」

    「マジマジ、証拠に今めっちゃ迷子、ようしメタボお前の生き血をすすってくれるわ〜!」

    「キヤああ! すすってすすって〜」

     

    日々私に稼ぎやら精力やらすすられてもう6年のメタボ、今更生き血くらい喜んで吸われる態勢。

     

    「ってゆうか本当道自信ないわ〜」

    「ワタシのGPS使うカ?」

    「いや、なんの根拠もないけどとりあえず右行こう。間違ってたら謝って」

    「…それはワタシが謝るのカ?」

    「そう、私が間違ってたらあなたが謝って。それで許したげるから」

    「ワカッタ! 謝るヨ!」

     

    テクテクテクテクテ…。

     

    「ああ間違ったアァ!」

    「ゴメンいなばちゃん道間違ったヨ!」

    「わかれば良いんだよ、よし、左行くぞ!」

     

    テクテクテ…。

     

    「ああまた間違いィイ!」

    「ゴメンいなばちゃん!」

    「辿りついたけど店閉まってたァ!」

    「ゴメンいなばちゃんワタシが悪いヨ!」

    「買ってみた名物の生肉が旨いけどしょっぱすぎィイ!」

    「ゴメンいなばちゃん、ワタシ謝るヨ! 謝るからいくらでも失敗シテ? サア!サア!!」

     

    えーと。

     

    「…ごめん意外に楽しくないっつうか、むしろイラッと来るので、謝るのナシにして。私が間違えたらやっぱ私が謝るわ」

     

    例え失敗でも、自分のやったことって自分だけのものにしたいんだなあと言うことを生まれて初めて体感。

    こりゃ貴重な発見でした。

     

    ちなみに滞在五日目にして運河だらけでも迷わないソリューションを叩き出したので、バンパイヤ仲間がいらしたら参考にして下さい。

     

    えー。

     

    運河は一切勘定に入れず、ひたすら道だけに集中する、以上です。


    以心伝尻

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      こないだリビングで着替えてたときのことでした。

      (家で一番広くて鏡のある空間なのでメタボさんも私も着替えは基本リビングでする)

       

      あたいが靴下を手に持ったタイミングで、目の前でメタボがパンツを脱いだ。

      パンツを脱いだメタボを眺め、靴下を片っぽ手に持って、わけもなくそれをしごいたあたい。

       

      二人の目があった瞬間だ。

       

      メタボがくるっと尻を私に向けた。

      そこに靴下をぺしぃっ! ぺしぃっ!!と打ち付けるあたい。

      2,3発打って満足すると、あたいは靴下をはき、メタボはパンツをはき直して、双方一言もなく、そのままその場は終わったが。

       

      後でしみじみ考えた。

      いや、おかしいだろコレ。

       

      「…メタボさんどうしてあの時尻出したの? 靴下でぶったたかれたかったの? やっぱそういう趣味なの?」

       

      半日後に問い詰める私に、メタボは目をみはって、

       

      「イヤ、シリはぜんぜん叩かれたくないヨ。でもいなばちゃんが言うから」

      「言ってないよ?! 一言もそんなこと言わなかったよね?」

       

      確かに間違いなくなんも言ってない自信がある私に、それをうわまる、なんというか盤石?みたいな自信のオーラを漂わせ、良人はこう答えた。

       

      「言われてみれば口では言ってないけど、目で言ってたよ」

       

      うわなんかめっちゃカッコイイ。

       

      「いなばちゃんの目が言ってたよ、靴下で尻叩きたいって。だからシリ向けたヨ」

       

      ごめんやっぱりカッコよくない。

      というか、あたいの目が残念すぎ 。

      以心伝心自体は美しい現象だけど、その伝わる心に難がありすぎた結婚6年目の秋。

       

      「それにしてもいなばちゃんはドウシテシリを叩きたいカ?」

       

      そんなのお前。

       

      「そこに良人の尻があるからだよ!!」

       

      旦那さんのお尻を靴下で叩いたことのある奥様、叩かれたことのある旦那様がいたらぜひ教えてください。絶対あたいだけじゃないはずだ。まだ未体験ならぜひあのぺちり感を堪能してほしいことです。


      夏の終わりのハーモニー

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        いなばがうっかり通ってる高級ジムは夏の間ひとが半分くらいになる。

        避暑に行っちゃうからだ。マジで。マジで。

        あの、出木杉君とかが行っちゃうやつ。軽井沢とか。本気で避暑に行く。

         

        ベリーダンスのクラスも人数減ってやりやすいけどちょっと寂し(ちなみに針のむしろ地獄はようやっと解消されました。地道に笑顔であいさつし続け相手の根負けを待つというやり方で10か月。長かったのか短かったのか正直わっかんね。またいつあの状態になっても別に驚かね)かった。

        それが9月になったら皆さんちらほら舞い戻り。

         

        クラスで最高齢あらエー(80歳手前)のご婦人に久しぶりに会ったので、声かけたよ。

         

        「こんにちは! おや、少しほっそりされましたか?!」

        「あらそうかしら?」

        「はい! お顔と首のあたりが。この夏暑かったですもんね」

        「いや、甲状腺取ったからだと思うわ」

         

        すごい球かえってきた。

         

        「そ、それは最近のお話で…?」

        「今年の一月よ。病院で健康診断受けたら悪性ではないけどなるかもしれないから、体力あるみたいだし取っちゃいましょうって。娘はもう年だから育たないわよ取らなくて良いわよって言うけどずっと気にしてるの嫌だから。でも、右側しか悪くないのに左も取られちゃったのよ!」

        「そりゃまたどうして?」

        「甲状腺てすごく転移しやすいんですって。だから念のためですって。でも取ってみたら、あ、これくらいのサイズだったんだけどね」

         

        両手でLLサイズの卵くらいを示す奥様。

         

        「…結構大きいんですね」

        「いや、大きくないわよ。これで二つ分です。で、取ってみたら、左は別になんともなかったの。それで私先生に言ったのよ。左の甲状腺返してくださいって」

         

        私の青春を返してって言われるみたいな辛さ。医者って大変だなあ。

         

        「そうしたら先生が、‘’返すとなるともう一回切開しなきゃいけませんよ‘’っていうから諦めたわ」

         

        一休さんの虎の屏風なみに医者もとんちが利く商売の模様。

        とぼけた顔で見事に落とされ、ジム中に響く声で笑ってしまったあたいは悪くないと思う。そんな私にとどめを刺す奥様。

         

        「おかげで首がほっそりしたわ」

         

        良かったですねと言っちゃったけど、今思うと全然よくねえなコレ。

         

        「まあおかげでレッスンしばらく休んで、下手がますます下手になっちゃってねえ。でも趣味だし良いわよね。オリンピックの選手とかだとそうも行かないけれど」

         

        リオの後での見事なネタふりでもあるが、それだけじゃなくて、実はこの奥様の娘さん元オリンピック選手でメダリストだったりする。メダリストの母の言葉となると、重みが一気に増すなあ。

         

        「やっぱり努力を続けなければいけない、大変な立場ですよねえ…」

        「そうね、努力は大変なものがあったけどね」

        「努力よりはむしろ、才能ですか?」

        「いいえ、才能ってわけでもないわねえ」

         

        と、言うと?

         

        「正直、うちの娘見てて私が思うのは、ああいうのってね、努力でも才能でもないですね。でないと、あの娘があんな結果を出せたわけないし」

        「ええ、じゃあ一体なんなんですか?!」

         

        思わず問すがったいなばに、いたって明瞭快活に、奥様一言で返した。

         

        「運です!!」

         

        この、身もふたもない爽快感、癖になる。

         

         

         


        そりゃないぜタントリス

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          いなばパパンとママンは地味にオペラ好きで、東京二期会というわりとお手頃で良質なオペラを定期的にやってるとこのをたまに鑑賞しに行ってる。

          メタボさんと私もミュージカル感覚で、わけもわかんないけど楽しんで付き合ってるが、基本的に鑑賞スタイルはテキトー。

          それの証拠にこれまで観て良かった(聞いたって言わないあたりで音楽力を察してください)演目の感想を言うと、こんな。

           

          ランキングNo.3。「魔笛」

          パパゲーノとパパゲーナがバカップルでかわゆす。

           

          ランキングNo.2。「リゴレット」

          諸悪の根源やりちんマントバ侯爵の歌う「女心の歌」が悔しいけどかっこよし。

           

          ランキングNo.1。「フィガロの結婚」

          フィガロの彼女のメイドのシュザンナがすっげえ良い根性してて、年上の恋敵をあろうことか「ばばあ」呼ばわりしたあげく、キャットファイトでタコ殴りするところが素晴らしい。

           

          …我ながら、一貫してキャラしか観てないなあ。

           

          ちなみに観てて今までで一番しんどかったのは「椿姫」。何しろ病弱で死にかかってるはずの美女のはずなんだが、かっぷくの良い体型で「死ぬわ死ぬわ」言う割に全然死なない。もう本当に死なない。めっちゃ元気に歌ってる。ずーっと歌ってる。ようやく亡くなった時には申し訳ないけどほっとした。

           

          しかし、今回観た「トリスタンとイゾルデ」は、その「椿姫」を軽く超え。

           

          何しろだ。

           

          まずイングランドの英雄で青年のはずのトリスタン、そしてアイルランドの美しいお姫様であるはずのイゾルデ、二人ともすっごい体が横方向に大きい。そして年齢かなりうえめ。オペラは歌がすべてだから、よくあるっちゃあるけど、ここまで大きいのは初めてで、登場した二人を観た時点でいなば軽くのけぞったが、物語が始まったらひいた。もう、どんびいた。

          なにしろ、演出なのかもともとそういう人物像なのか、この二人気性がめっちゃ荒い。

          なにかっちゃあ、床に音を立てて頽れるわ、地面をバンバン叩くわ、セットの壁にすがりついては壁をドンドン殴りつけるわ、手に持ってるもの投げるわ、イゾルデは終始イライラしてるか恋で頭がおかしくなってて、いさめる侍女をどつきたおしまくり、トリスタンも似たようなもんで、フォローしようとする自分の忠実な部下クルベナール(めっちゃ良いやつ)を死の間際までどつきたおしまくり。

           

          二人とも、乱暴すぎ。

           

          休憩時間にロビーでお茶を飲みながら、家族全員げんなりしてたら、ママンがぽつりとこういった。

           

          「これが壁ドンってことなのね」

           

          ちげえから! 

           

          二人の気性の荒さと大暴れはラストシーンまで続き、離れ離れで瀕死のトリスタンのもとにイゾルデがやってきて順々に死ぬんだがもうえらいことになった。まずトリスタンが「死よ〜死よ〜俺を連れ去れ〜」みたいなこと言うけど死なない。もう全然死なない。イゾルでが来るまでがんばれ!来たら体治してもらえっからってなだめるクルベナールをハマちゃんもびっくりなくらいドつきまわして、クルベナールが疲れ切っても死ななくて、ようやくイゾルデが来た瞬間死ぬ。

           

          いや、そこまで生きてたなら生きようよ!

           

          ってイラっと来てると今度はイゾルデが始めるわけだ。死ぬ前の絶唱。こ〜れ〜がまたなーがいながい。全然死なない。彼氏と彼女って似るのか。思えば椿姫は一人だったし、周りをドつかない良い子だったな…。と遠い目がはるかフランスを視野に入れたあたりでようやくイゾルデが息絶えて終了。

           

          「なかなか死ななかったね…」「本当に死ななかったね…」「スゴイ元気だった…」「それにしても死ななかったね…」

          口々にうわごとのようにつぶやきながら、いなば一家がヨロヨロっとした感じで劇場を出たところで、ママンが笑い出した。

          どうしたかーちゃん、何思いついた。

           

          「いや、あんまり長いこと死にそうで死ななったから、私、うっかり自分が死ぬときに思い出しそうこのオペラ」

           

          笑えるけどシャレになんないから止めてマジ止めて。

           

          …色々と突っ込みどころの多かった「トリスタンとイゾルデ」ですが、いなば的に一番許せなかったのは、

           

          「ってゆうかさ! トリスタンがイゾルデの婚約者を殺した時に負った傷で死にかけて、それを知らないイゾルデが彼を拾った時に名乗った偽名が‘’タントリス‘’ってひどすぎね?! ありえなくね!? ‘’タントリスの持ってた剣の欠けた跡が婚約者の傷と一致してすぐにタントリスはトリスタンとわかったわ!‘’ってそれ以前にわかるだろうよ!! タントリスって雑すぎぃいいいいいい!!!」

           

          結論。英雄トリスタンは確実に脳筋。だからこそのすべてだ。良く分かった。


          タンバリンを打ち鳴らせ!!あるいは言って見りゃ恋はジャイアンリサイタル

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            久しぶりに友達と会ったら、彼女の知人が不倫の恋にどハマりして、たいそう困惑していた。

             

            「何をしていても構わないけど、筋は通してほしくて、思ったことを長文LINEで送ったら、それっきり返事が来なくなっちゃったんです。どうすれば私の言ってることわかってもらえるでしょう?」

             

            何を言ってるんだね君は。

             

            「わかってもらえる方法なんかないよ」

            「え、嘘?」

            「ほんと。相手わかりたいと思ってないもん。というか、君、人にわかってもらいたい時はLINEとメールは最悪だよ。百歩譲って電話。ベストは会ってじかに話さねえと、まずこじれるの間違いないよ」

            「ええ?! そうなんですか? 知らなかった」

            「会って話せばお互い顔色読むからそうきついこと言わないんで傷つけないけど、文字だときつく響くから、すっごい傷つけるのでまず返事なんかこないよ。でも大丈夫、この手のことは会って話してもどうせわかってはもらえない。LINEでも会ってもわかってもらえないんだから、結果一緒でまったく意味ない。ゆえに、言わないのがベストだね!!」

             

            いなばが言い切ると、友達絶望的な顔になり、

             

            「でも…だって…あんなのうまく行くわけないし、もっと未来のこと考えたら、ちゃんとしなきゃいけないと思うし」

            「あのさあ、君、その相手と彼女が添い遂げるとか、結婚のことまで考えてるでしょう?」

            「そりゃあそうですよ」

            「そこが違ってるの。結婚って、ゆってみりゃ二人でコーラスを歌うことなのね。ハーモニーを奏でるわけよ。でもね、今の彼女は、カラオケがしたいの。わかる? もうずっと歌えずにストレス溜まってた人が、とうとう最高に良い気分で歌えるカラオケボックスに入れたの。照明が良い感じで当たってて、ドリンクで喉も潤って、前奏が始まって、今久しぶりに回ってきたマイクをようやく握りしめてだね、まさに気持ちよく歌おうとしてるとこなの。想像して、その瞬間の人に‘’やめて! ちゃんと練習して声の合う人とコーラスを歌うべきよ!!‘’つって止まると思う?」

            「一瞬で理解できました。止まるわけない。そりゃ聞いてもらえるわけなかったんだ…!!!」

             

            だろ?

             

            「でね、その状態の人にやってあげられることっつったら、曲に合わせて手拍子打ってタンバリン鳴らすことくらい。それしか求められてない。それが出来ない場合は、速やかに退室して、いつか出てきてくれることを待つだけだね。カラオケボックスから」

            「なるほど! わかりました! 出よう!!」

            「そしてこの説明をしていて、私もわかっちゃったよ! どうしてあたいがモテなかったか!」

            「どうしてですかいなばさん?」

            「カラオケボックスとして、殿方に最高に気分よく歌わせないつくりだからだ!! なるほど!モテるおなごは気分良く人に何曲も歌わせて、主役気分にさせるのがうまいカラオケボックスだ! うわこれ前世紀に気づいておきたかったわ!!」

            「手遅れですね、いなばさん! そして確かにいなばさんカラオケ、歌いづらそう!!」

             

            タンバリン打つのは、うまい方なんですけどね。

             

             

             

             


            ベルギー スロベニア バター チーズ お土産

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              いなばスロベニアとベルギーに8月に行った際、お土産にバターとチーズを買って帰ることにした。

              日本で買うと割高だけど、ヨーロッパだと何しろ安いし、何より美味い。

              そん時の経験がなかなか勉強になったので書いておきます。

               

              まず第一関門は、移送方法。

              秋冬だとスーツケースに詰めてそのまま預けちゃえば良いんだが、季節は真夏でちょっと怖い。色々調べた結果、「保冷袋に保冷剤をつめて手荷物で持ち込み」という結論になった。

              チーズは真空パックになってれば手荷物OK、ホテルの冷蔵庫に冷凍機能がなくて保冷剤が冷やせない場合は、「冷凍ラザニア」が代用品でぐっど、というナイスな情報もゲットした。

               

              まずはスロベニアで地元産の美味しそうなバターとチーズを買い込み、無事に出国。

              続いて乗り換え地のベルギーのスーパーでいなばとふじこ発狂。

              「すげえええええ、ありとあらゆるチーズとバターがあるぅううう!! スロベニアの数倍!!」

              「さすが都会!! はちみつもたくさんあるよ、いなばたん!!」

              居心地は良いがやはり田舎で国産物しかないスロベニアに比べると、ベルギーは自国の品物からドイツにフランスにイギリスと近隣の食材も豊富にあるので、スーパーは食材天国だ。

              いなば目の色変えて、柔らかくて美味いブリーチーズにウォッシュチーズ、固いゴーダチーズにパルミジャーノ、それからバターもオーガニックなのやら特殊な発酵のやつやらここぞとばかりにゴンゴン買って、100均で準備しといた保冷袋におもっくそ詰めた。

               

              保冷袋、裂けた。

               

              「のおおおおおおおお!!!」

               

              注意点1。100均の保冷袋は強すぎません。ここはケチらずにいいのを買っておきましょう。でないと。

               

              「ああああ、チーズは安いけど文具系は高いぃ、どうでも良いガムテープが500円とか! でも買うしかないいいい!」

              「元気出しなよいなばたん、少なくとも補修はできたんだし」

               

              半泣きのあたいが保冷袋にガムテープを巻き付けるのを手伝いながら、優しくふじこが慰めてくれるわけだが、

               

              「っていうか! このガムテがかさばって重いぃいい!! もうリュックパンパンで物入れる余地ほぼほぼないのにここでガムテとか! でも500円で買ったガムテを捨てるのもいやあああああ!!」

              「…それね。本当、それね」

               

              注意点2。ガムテープは意外にお役立ちだから、あらかじめ自分でコンパクトにして持って行くと悲劇が防げるよ。

               

              さて、みっしみしに詰め込んだチーズとバターついでにガムテで重くなったリュックをしょって、ふじこちゃんといなば、ベルギーの空港へ。今年にテロがあった関係で、ブリュッセルの警備はかなりすごかった。

              みっちみちのリュックで王立美術館に入ろうとしたら、チケット買う以前の入り口で入場を拒否られたし(ふつうは中のロッカーに預ければOK)、空港の駅の改札の時点で警察の荷物チェックが入った。

               

              でもまあ、我々見るからにお気楽日本人で、今まで空港で止められたことほぼないから、油断ぶっこいて手荷物検査へ。

              普通に荷物をX線に通して…てところでだ。

              ふじこがひっかかった。

               

              「珍しいねー、ランダムにチェックするのかな?」

              「初めてだねー、結構さっきからいろんな人が引っかかってるから、厳しめなのかも」

               

              完全に「とりあえず中見せればそれでおしまいだろう」とリラックスしてる我々の前で、いかつい制服を美しくきこなした、亜麻色の髪の綺麗なねーちゃんが、厳しい表情でふじこのカバンをチェック。

              すごい丁寧にチェック。

              だんだんふじこの顔が不安げにひきつりはじめた数秒後。

               

              「これはダメよ!!!」

               

              取り出されたのが、さっきスーパーで買ってた瓶入りのはちみつ。

              その瞬間、ふじこが「のおおおお!」って言いながらプラトーンのように地面に膝からくずおれた。

              あとで聞いたら、はちみつが取られたショックより、足止めされて出国できないかも?という不安が解消された安堵だったらしい。

              私は隣でげらげら笑いながら「うちのママンと同じことやってるよふじこちゃん、はちみつは液体だぜめーん」と完全に他人事だった。

               

              そんでもって「次はあなたの荷物をチェックさせてもらうわよ、開けてもいい?」言われて、良いよ良いよとうなずきながら、係員のねーちゃんに、

              「あなたの瞳の色とっても綺麗ですね。今まで見たことない透き通るような…。それは何色って呼べばいいの?」

              「やだそんなこと初めて言われたわ、…茶色かしら?」

              などど気楽に話してたんだが、途中で彼女の顔色変わり。

               

              「…これ、ちょっと開けてくれる?」

               

              チーズとバターをしこたまつめて、ガムテでぐるぐる巻きにされた銀色の保冷袋が取り出されてしまった。こうやって傍目でみると…すごく、怪しいぞ。背中を汗が伝わるのを感じながらも、一応抗戦してみる。

               

              「それ、閉じるのめっちゃ大変だけど開けなきゃダメ?」

              「気の毒だけど」

               

              嫌な予感をひしひし感じつつ、べりべりとガムテを取り除き、いやいやチャックを開けて中を見せたら。

               

              「これはダメよ!!!」

               

              ブリーとウォッシュチーズが取り出されて即没収。嘘でしょ?! それただのチーズだよ!?

               

              「ソフトチーズはダメなの! これもダメだと思うわ!!」

              「え? ちょっ、ラザニアはやめてよ!!! それ取られたらバターが溶けちゃう?!」

              「それにこれも怪しいわね…」

              「いちばんのお楽しみ、スロベニアの地元産のバター!!! マジそれだけはご勘弁!! ぜったいに日本じゃ買えないやつだからああああああ!!!」

               

              百歩譲ってソフトチーズは諦めるとしても、バターとラザニアはマジ許してほんと堪忍してと身をよじって哀願するいなば。美しい目をした係員のねえさん、厳しい表情のままだけどため息をついて、

               

              「しょうがないわね、聞いてみるわ、ヨアヒム!!」

               

              と、上役っぽいこれまた厳しい制服すがたのおっさんを呼びつけ、しばし二人でぼそぼそと検討タイム。

               

              「お慈悲をぉおおお、どうかお慈悲をぉおおおお」

               

              その間ずっと上目遣いの涙目でぷりーずぷりーずって言い続けてるあたいをちょっぴりイタイ子を見るような目で最後に一瞥すると、

               

              「まあ、これらは良いでしょう」

               

              その瞬間いなばも、プラトーンのポーズでくずおれた。安堵で。そうか、この形は悲しみよりむしろ安堵。

               

              注意点3。ベルギーの空港は、ゴーダやパルメジャンのようなハードチーズは手荷物持ち込みおっけーだけど、ソフトチーズは即アウト、バターとラザニアはグレーゾーンです。迷わずスーツケースでチェックインするべし。

               

              あ、あと、とりあえずはむやみやたらに褒めとくと、最後の一線で救われることもあります。いつも心にイタリア人のおっさんを。

               

               

               


              イレブン・ミニッツ

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                雑誌で面白い、お勧めと書いてあった映画を見に行ったよ。

                えー。

                 

                「イレブン・ミニッツ」

                 

                上映館が有楽町のヒューマン・トラストシネマ、という時点で何か予感はしていた。

                ここは以前、同じく雑誌で面白い、お勧めと書いてあったので見に行った「ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を観て、あたいの人生初めて、映画を観た後、連れと観た事実をスルーして過ごす、という体験をした館なのだ。

                ふつう面白くてもつまんなくても何か語るんだけど、言葉にできなかったんですね。

                 

                映画を娯楽ととらえるとあんまマッチしない映画館、それがヒューマン・トラストシネマ(いなば主観です)。

                 

                でもあえて行って観た。

                なぜならこれ、群像劇。11分間の時間の中で、複数の男女が様々なことをしながら、近くの場所でお互い気づかずに過ごし、11分後の「ある一点、衝撃のラスト」に加速していくっていう。

                私、群像劇って好きなんですね。「バレンタイン・デー」とか「ラブ・アクチュアリー」とか、いろんな人の人生の一部が交差して、それぞれが輝く。脇役がいない、どの脇役もある角度から見たらピカピカの主役ってのが大好き。それに、主役が鼻持ちならなかったらおしまいだけど、群像劇なら老若男女いろんな体型顔立ち性格職業から「お気に入り」を選べるし。

                そして、「衝撃のラスト」にも弱い。「アザーズ」とか「シックスセンス」の快感が癖になった感じで。

                 

                というわけで、どうだったか。

                 

                えー。

                 

                うん。さすがヒューマン・トラストシネマで上映。

                 

                びっくりはするけどすっきりはしない。

                けど、すごくすごくすごくびっくりした結果、すっきりしないのがまあ良いかと思えるくらい、すっごいびっくりした。

                これは物語ではなくて、お化け屋敷とかジェットコースターに近いんだと思う。体感的に。

                 

                びっくりしたかったらもうこの映画で間違いなしって感じ。

                 

                このすっきりしなさを、大びっくりだけで許せる気になる理由としては、やはりほかの部分が一切手を抜いてなくて見ごたえがあるからだと思う。役者が全員素晴らしいし、セリフや、脚本や編集もとても素敵。街中の雰囲気や、間合いがすごく心地よく自分もその中で11分を一緒にいろんな角度から見てる気持ちになれる。

                 

                で、珍しいことにこれ、ポーランド映画なんですね。

                 

                ポーランドの街並みとか人の雰囲気や顔立ちって少し独特で、ハリウッド映画とかで見慣れていない、なんか落ち着いたエトランゼ感、素敵。

                あと、すげえと思うのがこの映画撮った実力派監督、御年78歳。

                 

                78歳。78歳でもこんなに瑞々しくパワフルでいられるだろうか、私は。そうであるためには、どうすれば良いだろうか。と、心に何か種がまかれた感じになった。この種に、水を、あげ続けたい。

                 

                この映画観て、映画は考えたり感じたりする意外に、体感するって楽しみ方もあるなあと知ったのは収穫でした。

                なんか、ラストの「ひたすらびっくり」は、もうある種爽快感さえ感じるくらいの、びっくりだった。それは体が驚いて、脳はおきざりで、全然納得は行ってないんだがなんか満足。

                納得いかなくてもいいんだな、と思える、それは結構気持ち良い。

                 

                 

                 


                ツイてる?ツイてる!!

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                  いなば先日メタボさんとちょいと贅沢をした。

                  ケーキとお茶だけで2500円(税込サ別)とかいう、おたけえお店でお茶をしたのである。

                  目の前にホールケーキがいくつも乗ったワゴンがゴロゴロ運ばれてきて、そこからメタボは一品選び、あたいは「季節のお勧めセット」的なものを頼んだ。

                   

                  そしたら瞬く間にノリの効いたリネンのナプキンとテーブルクロスの上に、銀製のカトラリーとお茶器が並べられ、そこに満を持して運ばれるケーキ。3D。空中に飴細工で文様が描かれてる上にも、そこここに散りばめられる金箔。

                  ザ・ゴージャス。

                  そして一口食べれば、お、お、おいひいいいいいいいいい!!

                   

                  天にも昇る心地のいなばが、とっときのワンピで乙にすましてケーキを食しておったら、目の前で同じく一張羅のシャツ着てキリっとした顔してたメタボさんが、あたいの顔を見て、突然声を抑え、でも爆笑した。なんだなんだ、どうした?

                   

                  「いなばちゃん、…く、口に金がついてるヨ?」

                   

                  常々口の端に卵の黄身から歯磨き粉からカレーにケチャップとわりとありとあらゆる物つけてきたけど、…金!!

                  口の端に金!!

                  今この瞬間あたし、この上なくエセれぶじゃね?!

                   

                  その後「あら、やだ、あたしったら、口に金が…!!」

                   

                  と言いながら、何もない口のはしを上品ぶって拭いて見せるのがしばらく我が家のマイブームになった。

                   

                  そこで終われば普通にイイ話なんだけど、残念ながらそういかないのがいっつまいらいふで、別日、おうちでくつろいでいたときのこと。

                  我が家では基本メタボさんは夏季は常時全裸。そうマッパ。上も下もすべてさらけ出して寝食してる。いなばもそれに準じて、大体パンツははいてるがはいてない時もある。

                   

                  で。

                   

                  その日ははいてない時で、トイレから出た後で、メタボさんが座ってる前で、地面に落ちてるなんかを拾ったんですね。

                  私が。

                  ケツを彼に向けて。

                  ええ、全裸で。

                   

                  そうしたら、なんか微妙な空白のあと、メタボさんがものすごく言いづらそうに、でもはっきりと、あたいに向かってこう言ったよ。

                   

                  「いなばちゃん、…オ○ンコに紙がついてるヨ?」

                   

                  これには。

                  基本羞恥心を持ち合わせてない私も。

                  恥ずかしすぎて吠えた。おおおお、おおおおおおおおおおおおおおおーん!!!!

                   

                  ちなみに、これが生まれて初めてメタボがはっきり正しく日本語で女性器の名称を言った記念すべき日だった。文法も発音も何から何までパーフェクトだった「いなばちゃん、…オ○ンコに紙がついてるヨ?」そこは英語で言ってくれてた方がまだマシだったカナ? おおう、おおう、うおおおおおおんん!

                   

                  まあでもあにゃるじゃないからギリセーフかな、と言うのが立ち直ったきっかけです。


                  左右対称の話

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                    いなば、枕読者の森子さんのお勧めで、実はもう3年ほど「フェルデンクライスメソッド」というのを受けてる。

                    イスラエル人のモーシェ・フェルデンクライス博士が作った、"人類の進化、人間の赤ちゃんの成長過程、また人間の神経構造に基づいて創られた“気づき”を高めるメソッド"だ。

                     

                    …これ、ゆってる意味わかります?

                     

                    あたいよくわかんない。3年受けてるけどわかんない。いなばものごと整理して説明すんの割と上手な方だと自負してたんだけど、このフェルデンクライスメソッドに関しては、いまだにどういうものなのかうまく言えない。

                     

                    言えないけど、スゴイ良いのはわかってる。

                     

                    わかってるけど、どうにも説明できないので、人に勧めたことはほぼない。「自分がやって良いと思ったらすべからく皆にお勧め!」という非常に原始的な信念を貫いてたあたいが、完全にそれを放棄することになった記念すべき瞬間です。

                     

                    本当に良いものって、簡単にうまく説明もできなきゃ、万人に常時適用できるもんでもなかった。

                     

                    一つ言えるのは、私は、フェルデンクライス受けて、無理なく自然にちゃんと立てるようになりました。

                    メタボさんのすんごい猫背も、ほかにストレッチや筋トレ等一切なし、痛いことや大変なこともひとつもなく、気づいたら治ってた。

                    時間は年単位でかかるけど、とにかく無理しないで体を楽にしたいなあ、と思う方がいたら、大変よいものです。

                     

                    さて、このフェルデンクライスメソッドの講習会というのがあって、いなば先生に勧められて行ってきたよ。

                    創始者のフェルデンクライス先生の直弟子にあたる先生が、イスラエルからわざわざやってきて教えてくれるのだ。

                    彼女の指示に合わせて、床に寝そべってたら

                     

                    「全身を感じてみて。腰や背中や足が、地面に接する感じに左右差があるかもしれないけれど、それは今は感じるだけで、何もしません…」

                     

                    と言われた。うん? 感じるだけ? 何もしない? だとしたら感じる意味って何?

                    いなば、左右差については、結構気にする方だ。というのも、「黄金律」って言葉があるように、美というのは左右対称性に現れることがかなり多い。もし骨盤が歪んでたら不健康のもとになったりする。ベリーダンスやってても、やはり左右の動きが違うと色々不都合が起きるし、美しくない。

                    というわけで、休憩時間に勇気出して先生に聞いてみた。

                     

                    「先生、左右対称さってどういう風に解釈すればいいんですか? あの時はただ感じて何もしないっておっしゃってましたが、これから

                    何かしたりするんでしょうか?  ダンスをしてると良く左右差を指摘されるのですが…」

                     

                    先生はふうむと言うようにうなずくと、微笑んで「わかったわ、それについては後で話しましょう」となった。

                     

                    休憩後再開されたレッスンで、いくつかの動きを行って、最後に歩いてみる(フェルデンクライスメソッドは、受けた後歩いて全体のバランスをチェックする)段になった時だ。

                     

                    「皆さん、感じて見てください。足や骨盤に左右差はありますか? まだあると思います。でも、見てください。あなたの歩くまっすぐな道は、左右対称ではないですか? たとえ体が非対称であったとしても」

                     

                    この言葉を聞いた時、比喩でなく目の前に光がまっすぐ道になって見えた気がした。

                     

                    「動きの左右対称さは、体の機能を十分に使えば作りだすことができます。もし私が体の一部を損なうことがあったとしても、私は対称の動きを失うことはないでしょう。アーチェリーを考えて見て? 弓を射るときのあなたの姿勢は全く左右対称ではない。的を見る目さえ片目です。でも、解き放った矢はどうでしょうか。まっすぐに、左右対称に飛ぶのではないですか?」

                     

                    頭をガツンとやられたような、衝撃と感動とあと羞恥で、いなば思わず呻いた。

                     

                    私の思ってた「左右対称」=「美しさ」の、あまりの薄っぺらさに。

                     

                    体が左右対称なら、動きも左右対称になって、ダンスも左右対称になるから、結果それが美しいと、なんにも深く吟味しないでまるっと思い込んでた。

                    手前で止まってたよ。左右対称の概念が、二次元で終わってる。それはもっと3Dなものだった。

                    左右対称ってなんだ、美しさってなんだ。素敵なダンスってなんだ?

                    それは、その時の自分の持ってるもので、自分が想像できる、ベストの動きをした時に生まれるものじゃないか。

                    今の自分を無視して、今の自分が想像できるベストのダンスを思うこともせずに、体だけ左右対称に近づけて、与えられたふりを、先生の真似をしたって、そんなの絶対に何にもたどりつけない。

                     

                    この、左右対称が、幸せだ。

                     

                    こどもができなきゃ幸せじゃない、幸せに一歩足りないって思ってた。

                    これでこどもが出来たら完璧って思ってた。

                     

                    完璧なんてなかった。全部違う種類の幸せだった。

                     

                    今の私とメタボさんの暮らしで作り上げてる幸せが今ここにある。もし授かった時、この延長線上に完璧な幸せはない。

                    新しい幸せを一から作りだすことになる。

                    考えれば、メタボと出会う前、婚活しながら明日におびえてた時も、さらにその前離婚した挙句無職で鬱だった時も、ずーっとさかのぼってトラウマ子供時代、家にも学校にも自分自身にも嫌われて居場所なんてないって思ってた時も、私はちゃんと幸せは作り上げてた。見えてない、見ようとしなかっただけで。

                     

                    何が欠けていても、何を損なってしまっても、自分を知っていて、ちゃんと動いたならば、幸せはそこに出来ている。まっすぐ飛ぶ、矢の軌跡みたいに。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     


                    釈尊か鹿か

                    0

                      いなば、漢方と鍼灸と健康的な食事を続けて3年。

                      わりと半年くらいで長年悩まされてた背中のブツブツがあっさり治り、その後まったく体も顔もニキビや吹き出物が出なくなった。

                      これに関しては、鍼灸漢方ももちろん効いてるけど、単にあたいが長年乳製品と油もの、それに糖分取りすぎてただけやった。

                      サプリとか薬の話しじゃなかったと気づいたときのがっくり感は凄かったぜ。

                      ともかくおかげで、肌の調子がよくなって助かるわーと思ってまた数年。

                       

                      こないだベリーダンスの初代・弁天先生が子育てがちょっと楽になったのでレッスンしてくれた時のこと。

                      あたいのむきだしの腹を見て、叫んだよ。

                       

                      「いなばさん、おなかどうしたの?! なんかマダラになってるけど!!」

                       

                      言われてへえ?と思ってみたら、ほんまやった。あたいの腹の皮膚が、なんか地黒の中に白い皮膚が斑にてんてんと浮き出てきてる。以前背中で見かけたけど、あれはかきつぶした背中ニキビと湿疹の治る過程のアレだと思ってたけど、なぜはら? えええ? すっごい腹全体が斑?!!

                       

                      気になって主治鍼灸師のさとたんにこれこれこうでと聞いたら、

                       

                      「それ、デトックスが進んだからよ」

                       

                      あっさり言われた。て、え、すると?

                       

                      「あたい、ずっと自分が地黒だと思ってたけど、ひょっとして、あたいの胴体の色が黒いのって日焼けでも地黒でもなく?」

                      「そう、瘀血(おけつ)よ。下から出てる白いのが本来の色。よかったわね、いなばたん」

                       

                      へえええええええ?!

                       

                      「嬉しいけど! 嬉しいけど今の見栄えが悪すぎるよ?! なんで腹だけこんななの? 腕とか足とか顔は普通よ?」

                      「外に出てる部分は日に当たるし代謝が早いのよね。でもお腹は基本服の下だし、ゆっくり生まれ変わるのよ」

                      「それにしたって、どうしてこんなヘンテコまだら? 全体的に薄くなれないもんなの?!」

                       

                      言い募るいなばに、冷めた目をしたさとたんは、

                       

                      「それは、細胞に聞いてとしか言えない」

                       

                      細胞、答えてくれる気しない。これは諦めるしかないヤツ。

                       

                      というわけで、こういうマダラ模様になっちゃいました、ぶっちゃけビキニ着るのがちょっといやん、と翌週のレッスンで弁天先生にこぼしたら、

                      「まあ、そんなに目立たないし気にしないでええやん」

                      慰めが優しい。

                      「でも蛇のうろこみたいでキモくないっすか?」

                      さらに自虐したあたいに、彼女がかけてくれた一言がコレ。

                       

                      「いいや! 小鹿みたいだわ! バンビちゃんみたいで可愛いわ!!」

                       

                      …お前は女神か。

                      そうそう、そうだった。このどんな下手でも不細工でも良い所を見つけて、力強く励ましてくれる背中に押されて、ベリーダンス気が付けば10年以上やってるんだった。まさに母性愛の塊、弁天先生。

                       

                      そしてその翌日、基本褒めないスパルタ系、四代目師匠観音先生に同じ話しをしつつ、肌を見せたら、ぷすっっと笑って彼女がかけてくれた一声がコレ。

                       

                      「マジで!? マイケル・ジャクソンじゃん、ひゅー!!!」

                       

                      …お前は小学生男子かなんかかあああああ?!!!

                      まあでも、そういいつつも、最後まで見放さず、諦めず、しめるべきところをしめて、ベリーダンス11年目であたいをようやくちょっと上達させてくれた人でもある。まさに父性愛の権化、観音先生。

                       

                      考えりゃ、まいこうなんてダンスの神様だし、ここはバンビのように愛らしく、ジャクソンみたいに踊れる未来を目指そうと決めたいなば38歳、優しさと厳しさにはさまれてまだまだこれからの夏。

                       

                       

                       

                       

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