地獄にほとけ

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    いなば体調悪くて、いちんち家でおとなしくしてる日々が続いております。

     

    大好きな2chもさすがにこう毎日読み続けてると飽きてきて、文字を読むのもだるくなり、動画を見ることにしたよ。

    こういう時は、アイドルだ。

    アイドルの一生懸命さと可愛さに癒されるしかない。

     

    というわけで、まずモーニング娘。のここらへんを見て、小田さくらちゃんのミラクルな進化に感嘆し。

     

    続いて、欅坂のこれを見て、平手ちゃんのあまりの格好良さにひれ伏し。

     

    そのままネットサーフィン続けてたら、最後になぜかこんなものを開いていたよ。

     

    あー。

     

    https://www.youtube.com/watch?v=kCgvbXZBvb8

     

    おーいえーいえーいえーで涙と笑いが同時に飛び出るという稀有な体験をした。

     

    生きてるって、楽しい。

     

     

     

     

     

     

     


    オシャレ!!

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      いなばのうっかり行ってる年齢層高めの高級ジムに、掛け値なしにオシャレなご婦人がいる。

       

      小柄で、うっすら筋肉のついたスリムなばでぃーで、年齢はたぶん60代なんだけど、初めて彼女に気づいたのは、冬。隣のロッカーで着替える彼女の、黒いコートの裏地が、見たこともないような、華やかなプリントだったから。

       

      「素敵な裏地ですねえ!」

       

      思わず声をかけたら、

       

      「わかる? こういう風に作るのが好きなのよ…」

       

      作る、ってことはお仕立てか、さすがだなあ、と思いながら足元に目をやると、ペディキュアが目にも鮮やかな、カナリアンイエローのしかもメタリック。冬で、サンダル履くわけでもない時期にだ。心意気に痺れる。

      バッグから取り出されたジムウェアは、端正に畳まれて、趣味の良い布に包まれていた。

       

      「この人はただもんじゃないな…」

       

      と思ってその日は別れ。

       

      春先に試しに出た、ヨガのクラスで、偶然彼女に再会した。

      その時彼女の着てたのが、あろうことかクリスティーナ・アギレラの真っ赤なコンサートTシャツ。

      それも使いこんで良い具合に色あせたのを、スリムな体に自然に着こなしてた。

       

      「いよいよこの人、ただもんじゃないぞ」

       

      髪型も、ごくあっさりしてるけど計算されたボブカットで、左右の耳にランダムにつけられたピアスがまたオシャレなのだ。

       

      その後何回か、ばったりお会いするたびにご挨拶する関係になったけど、本当にいつ見かけてもオシャレ。

      テキトーな服着てる時がない。かといって別に派手なわけじゃない、いたく自然体。野生の獣みたい。

       

      昨日またロッカーで隣に偶然なったときは、黒い一見普通の上着の、ボタンがあろうことか全色違いの缶バッジと言うひねり用。思わずたまらずいなば聞いたよ。

       

      「ねえさんいつもすっげえオシャレですけど、一体どこでいつもお洋服買われてるんですか?」

       

      ちょっと間を置いた後、教えてもらった答えがこれ。

       

      「服はね…自社ブランド」

      「へ?」

      「自分で作ってるの」

       

      なるほどなああああああああああ。

       

      「あああ、だっからオシャレなんですね、納得しました」

      「わかる?」

      「わかりますよう、ねえさんの場合、頭のてっぺんからつま先までだもん」
      「あら、ありがとう」

       

      センスのないのには定評のあるいなば、ここは勉強させてもらおうと、聞いてみたよ。

       

      「ねえさんが、服を選ぶとき、気をつけてることって何ですか?」と。

       

      色だろうか、形だろうか、サイズ感かな? と思ってたら、全然違かった。

       

      「それはね、人と同じものを着ないってことよ」

      「ほう?!」

      「ユニ○ロとか無○とかZA○Aとか、そういうのでも別に良いのよ、でもね、一目見てどこで買ったかわかるものとか、買った物を全部そのままでは着ない。人と同じ風に服を着るのが嫌。もうこんな小さい子供のころからよ。絶対嫌だった。だから一度も買ったことないわ、高くても安くても、見たらすぐどこのかわかるような服」

       

      それを聞いた時、いなば、昔ベリーの初代弁天先生と交わした身も蓋もない会話思い出した。

       

      「先生、格好いいダンスには何が必要でしょう?」

      「センスやな」

      「先生、センスってどうやったら身に付きます?」

      「ここだけの話、どうにもならんわ。生まれつきだから」

       

      それ聞いた時、いなば絶望とともに、そんなはずない、と思った。なんでも努力すれば培われるもんで、センスだってきっと色々勉強してればちょっとは身についてくるはずだよ、と。

      でも、彼女のオシャレのこだわり聞いて、ああ、あれって本当だったんだなあ、とすっげえ今更納得してしまった。

       

      勉強して積み重ねるとか、そういう学習的なもんじゃないのだ。もう彼女たち、最初からわかってる。嫌なことがわかってる。

      ダサイのが嫌なんだ。我慢できないのだ。

      もう、それはオシャレになるしかない、スキルというより呪いみたいなもんかもしんない。

       

      考えてみれば、初代弁天先生も、ダンスを見てコメントを言うとき、「うまい下手」はそんなに気にしてなかった。

      「ダサいかカッコいいか」が何より大事だった。

      それはもう本能的で、皮膚感覚的な、生まれついてのものとしか言いようがないだろう。

       

      「それであなたは? どこで服買ってるの?」

      「私は…そのユニ○ロ、無○、Z○RAを…」

      「あら」

      「そのまま買ったまま着ています…」

      「まあ」

       

      もう恥じ入るしかなかった。何しろあたい、人と同じ格好して嫌、と言う感性全然ない。人が着てんだから間違いないだろう、と思ってた。ただ、体の形が凸凹してるんでふつうの日本人向けファッションが似合わないからしてないだけで。

      それにしても、だ。

       

      人と違う恰好をするって、すごくリスキーで難しいことだ。

      周りにいる人と似たような恰好をしてれば、避けられる面倒っていっぱいある。

      日本人女性社会じゃなおさらだ。なのに、それを小さなときから拒否して、60代の今でもそれを貫き通してるって。

       

      「ねえさん、勇気ありますねえ。すごいや」

      「あら、ありがとう」

       

      オシャレに大事な必須要素が、勇気だと初めて知った日。

       

       


      のったがーる のっといえった○○

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        さていなばの不妊治療、二回目の体外受精にトライアル!で卵が3個採れた。

        今回はうまいことそのうち2個が受精!した! ブラボー!!

         

        そこで、これをどうするか問題が発生。

         

        「受精卵でけたんなら、とっとと子宮に戻せばいいんじゃね?」といなばは思っておったんだけど、意外にここが重要分岐点。

         

        いなばが今行ってる病院は毎回お医者さんがランダムで変わるんだが、卵採ってくれたすっきり美人の女医さんは、まずあたいの子宮の内膜値をチェックしてこう言った。

         

        「うん、クロミッドいれてたわりに、内膜薄くなってない。ホルモン値も悪くないし、これなら戻せるんで今周期戻しますか?」

        「いやったあ! お願いします!!」

        「っていうか、カルテ見るに前回もそこまで薄くなかったのに、なんで凍結する予定になってたんだろ?」

        「なんでだっけ? あー、確か薬の影響で卵巣の状態がいまいちだったんだったかな? 今回は戻せるんだ、嬉しいなあ!」

         

        あたいをやくざに変える恐ろしい薬だったけど、体的には相性が良かったみたい。ありがとうクロミッド。

        久しぶりにマイ子宮に受精卵お出迎えだぜ、ルンルン、とおうちに帰り、三日後病院に出向いたよ。

         

        卵採るのは麻酔したり針刺したりで大変だけど、戻すのはそんなに大変じゃないので完全にリラックスしてたあたいを出迎えたのは、可愛い子ちゃんの女医さん。

        ところが、メタボさんと私の受精卵の写真を見せつつ、説明する彼女の顔が暗い。

        っていうか、眉間にしわ。

         

        「卵のグレードはかなり良いです。フラグメントもないし、特にこっちの卵が良い。戻すならこちらですが…いなばさん、本当にこれ、戻しますか?」

         

        へ? そのつもりで今日あたいここに呼ばれたと思ってたけど。

         

        「今周期は採卵のためにホルモン剤も色々いれているし、子宮や卵巣の状態を考えると、凍結させて次周期に回して、子宮を整える、と言うやり方もありますが…」

        「あれえ? 戻すとまずい感じですか? でも卵採ってくれた先生は今日戻して良いって言ってましたが」

        「新鮮胚で今日戻すこともできますが、凍結胚移植をする方が多いんですよね…。いなばさんの年齢を考えると…可能性が…」

         

        まさかのここで再考察タイム。

         

        「凍らせる場合って、胚盤胞まで育てる感じですか?」

        「…いえ、溶液を変えたり時間をさらにかけたり、卵の負担を考えると、それはないですね」

        「ってえことは、分割卵の状態で、今戻すか凍らせるかの二択かあ…」

         

        これ、不妊治療マメ知識ですが、受精卵のままで移植するより、胚盤胞っていう状態まで育てて移植する方が妊娠率がすごい上がるんですね。ただし、そこまで育てず力尽きる場合もあるんで、ある程度たくさん卵採れた人に使える技。

        何しろあたいの貯玉は残2。

        これをどうするか。

         

        「んんんんー。…凍らせたのを次周期戻した場合の妊娠率って何パーですか?」

        「15%です」

        「うん、そんならもう、今日戻しちゃってください。なんかあたいがこの卵なら、冷やされずにあったかいとこ入りたいんで」

        「そうですか…。わかりました…。ただ、いなばさん、新鮮胚移植して、この病院で着床したのは私が知る限り数例です」

         

        何そのマル秘情報、知りたくなかった。

         

        でももう決めちゃったし戻してけれ。

         

        それにしても、わりと医師の意志統一取れてる病院だと思ってたけど、移植に関してはどうしてこうも美人先生と可愛先生で意見がわれたんだべなあ。

        不思議に思ったいなば、家に帰って色々調べた結果、理由判明。

         

        えーとね、凍らせたのを戻す方が確かに着床率が良い。

        ただし、それは40代以降。

        20代、30代は、新鮮胚移植した方が着床率が高いのだ。

         

        そしてそこに現われし不肖いなば=年齢、39歳。

         

        もう少女じゃない。でもギリ40代じゃない。

        この微妙すぎる年齢(あとたぶんホルモン値)が、医師たちの意見をまっぷたつに割ったポイントだったっぽい。

        そりゃああたいが先方でも悩むわ。

         

        コップの中にミルクが半分あったとして、「まだ半分ある」と思うか「もう半分しかない」と思うかみたいに、これはもうその人の生き様で「攻める」か「守る」みたいな感じになるんだろうなあ。

         

        いなばはわりと攻めて生きてたいほう。

         

        吉と出ても凶と出ても、何度でもバットを振るぜ。

         

        ちなみに、今回の病院では受精卵を子宮に戻すところをリアルタイムに画像で見せてもらえたよ。

        暗い子宮に白い空気に包まれた、小さな小さな受精卵の粒が、管を通してスーッと流れて、奥の奥でピタッと止まる様は、消えない流れ星みたいで、すごく綺麗だったよ。

         

        どんな場所にも、そこでしか見えない綺麗なもんてある。

         


        ミラノ旅行 それぞれのプレゴ!!編

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          ミラノ旅行でメタボさんと私が、一番最初に覚えたイタリア語がある。それは、

           

          「プレーゴ!!」

           

          旅の初日、朝ごはん食べにレストラン行ったら、お腹の出たコックのおいさんが「プレーゴ!」って言って席に通してくれた。

          それから飲み物頼んだら、カプチーノ持ってきて置きながら、「プレーゴ!」

          食後に「ごちそうさま」って声かけて出ようとしたら、帰ってきたのが笑顔と「プレーゴ!!」

           

          一体プレーゴってなんぞ。

           

          調べてみたら「プリーズ=どうぞ」という意味だった。そして「どういたしまして」でも使える。

          なので、

           

          「プレーゴ!」=どうぞ座って

          「プレーゴ!」=どうぞ飲んで

          「プレーゴ!」=どういたしまして

           

          なるほど!

          毎朝×4日このコックのおいさんと顔合わせたけど、彼の口からプレーゴ以外の単語をほぼ聞くこともなく、なんの問題もなくホテル朝食の現場は回っていた。

          レストランでもお店でもスーパーでもトラムでもメトロでも、何かっちゃあ「プレーゴ!」。

          皆使ってるけど、特に働くおっさんの使用率が高かった気がする。

           

          なんかそのうち、「これ…どっかで似たようなパターン知ってる気がする」ってなった。

          なんだろう、なんだろう、昔読んだ2chのコピペの…あ! これだ!!

           

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          「まいど」だけで会話が成り立つ瞬間を見たことがある

          A「まいどー」(お届けものでーす)
          B「まいどまいど」(はーい今行きます)
          A「まいど」(サインお願いします)
          A「まいどー」(ありがとうございましたー)
          B「まいどー」(ご苦労様です)

          あとで荷物を受け取った人に
          「今2人とも、『まいど』しか言うてへんかったで」と言ったら

          本人は全然気がついてなかった

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          この、「まいど」を「プレゴ」にしても完全に成り立つ感じ。響きも勢いも似てるぜ。

          英会話はふつうお礼言ってから「どういたしまして」ってなるけど、イタリア語は最初に「どういたしまして!」「どうぞどうぞ!」って来る。

          しかも、小声で暗い「プレゴ」ってあんまりない。割と皆歯切れよく、からっと言ってくれる挨拶なのだ。

          「プレゴ!」は、旅先で少し内気になってる時、歓迎されてるみたいで嬉しい気持ちになる言葉だった。

           

          ちなみにイギリスだと、似た感じにお便利によく使われる言葉に「ラブリー!」がある。

          小沢健二的なラブリーよりは、イイね!的なラブリーで、

           

          「これ食べたい」「ラブリー!(了解)」

          「こうしたい」「ラブリー!(いいよ)」

          「味どうよ?」「ラブリー!(美味いよ)」

           

          これまた「まいど」や「プレゴ」と同じ感じで、歯切れよくおっさんが使うとすごいぴったり来て可愛い。

           

          世界中色んな言葉でこういう、働くおいさんが歯切れよく使う気持ちいい三文字単語ってあるのかもしんないなって思ったら、世界ってちょっと可愛いおっさん宝箱だなあ。


          匂いのゆくえ

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            最近いなばベッドでうつ伏せでネットしたり本読んだりがマイブームなのが、そうすると忍び寄る黒い影。

             

            「くんくんくんくんくん」

             

            ご丁寧に口で音を立てながらあたいの尻をかぐメタボ。

             

            「くんくんくんくんくん。…はー」

             

            かぐだけかいで満足して立ち去るメタボ。

             

            ×  一日に最低三回。

             

            ちょっと多い。

            というかそれ以前に。

             

            「メタボさん、ちょっと」

            「くんくんくん」

            「ちょっと! こら! 聞けよ! 人の尻をかぐなああ!!!」

            「ハ! マサカバレたか?!」

            「最初からバレバレだよ?! 面倒だからほっておいただけだよ?! っていうか、なにが目的?! どうして尻をかぐのさ!」

             

            問い詰める妻に胸を張り、

             

            「いなばちゃんかどうか確認してル!!」

            「はあ?」

            「くんくんくん、いなばちゃんダ! 間違いナイ!!」

             

            最初からどこからどうみてもあたいだよ。

            明らかな嘘だが、まあそれは良い。

             

            「わかった。私だと確認したかったわけね。…で、万一見た目そっくりな偽物の私と入れ替わってて、匂いが違う場合があったらあなたどうするの?」

            「?! 逃げルー!!」

            「追い出せよ!!」

            「逃げテ逃げテ、それでくんくんくんくんして、いなばちゃんを探し出して見せるヨ!!」

            「いや明らか犯人はその偽物だから、真正面からその偽いなばを倒しなよ! 悠長に匂ってるなよ!!」

             

            妻の仕事に尻の匂いをかがれるって入ってたっけなあ。前の旦那さんはしなかったと思うんだけど。

             

            「くんくんくん…安心の匂いダ…」

             

            まあ、メタボにとっての安全があたいの尻まわりから漂ってるならもうあきらめるかな。

            一度自分でかいでみたい気がするから、ヨガを頑張ろうと思ったある日の夜。

             


            二度目のデュッセルドルフ ここ美味しかったよ編

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              さて、初めてデュッセルドルフ行った時はコテコテのドイツ飯を堪能したが、二度目となるともう胃がもたれてる。

              だいたい、先に数日過ごしたミラノで十分胃が弱ってる。

               

              なので、スーパーの総菜とサラダ、それに近所のパン屋のサンドイッチを主に食べてメタボさんと私過ごしてた。ドイツの総菜はかなり旨い(特に肉系)し、サンドイッチはバリエーション色々あって飽きないし、わりと満足。

               

              でもやっぱたまには外食もしたい。

              けどドイツ飯はちょっと重い。

              そんなわけで、

               

              「…閃いたあ! ドイツって、どこもかしこもケバブ屋だらけだから、いっそ町で一番旨いケバブ屋に行こうぜ! あれ、ゆってもアジア系の味だし、野菜たっぷりで胃腸にも優しいし!」

              「それは…盲点! だけど良いアイディアだねいなばたん!!」

               

              ってなわけで、調べて行ってみました。町で一番人気のケバブ屋さん。

               

              Baba Green

               

              ここはただのケバブ屋じゃない。

              ケバブ屋のイメージを覆す、超☆お洒落ショップだ。

              小粋なカフェバーみたいなシックな内装と、ミニマリズムの光るオーダーから品物受け取るまでのカウンターの流れ。てきぱきした美男美女ぞろいの白人だらけの店員。

              麻布十番にお洒落ブリトー屋(ちなみに旨い)さんがあるけど、まんまあれのケバブ版でした。

              お値段もちょっとお高め、でもその分店内ゆったり過ごせるし綺麗。

              そんなわけで、お客さんも意識高い系の20代、30代男女が多かったな。お仕事中のランチタイム、みたいな人をかなり見かけた。

              そこに混じって、完全ドイツ語オンリーのメニューに四苦八苦、注文の仕方も良くわかんねえでてんやわんやしながらも、なんとか、

               

              1.ファラフェルのピタパン

              2.牛ケバブのサラダプレート

              3.お店自慢のホームメイドレモネード

               

              をチョイス。1は最高に旨い。ただし、メタボが「スパイシーにする?」聞かれて「YES!」っつったせいですっげえ辛くなって後でお腹壊したから、スパイスは控えめが吉。

              2は10種類くらいのいろんな野菜が様々調理されてて、美味しいのだけど、難点はちょっとしょっぱい。サラダオンリーだとしおっけの逃げる先がないから、炭水化物に米とかピタとか頼んだらたぶんベストバランス。

              3は…飲まなくて良いと思います…。

              よそでは絶対食べれない味と雰囲気だから、行ってみると楽しいと思います! その際ランチタイムだとお得です! でも、並んでると注文するときに完全にテンパるので、人がすいてるタイミングを狙っていくと良いよ。

               

              ってなわけでケバブを食べた翌日、さて何を食べようか…。

               

              「閃いたぁ!! ハンバーガーを食べに行こう!! アムステルダムでもベルリンでもお洒落本格バーガー旨かったから、きっとここにもあると思うんだよ、気合の入ったバーガー!」

              「それは…間違いないネ! よし行こういなばたん!!」

               

              ってなわけで、調べて行ってみました。町で一番人気のバーガー屋さん。

               

               Beef Brothers Dusseldorf

               

              ここはデュッセル名物、「世界一長いバーカウンター」と呼ばれるエリアにあって、すごくアクセス便利。

              内装はファストフードだけど、ストイックで質実剛健、いかにもドイツって感じのクリーンさ。

              店員はなぜかハードコアなかんじの男子オンリー。お客さんも7割男子。残り3割がグループ。

              寡黙でメニューもシンプルですっごい男っぽい。

              なんだろうこの感じ…どっかで見たような…。

               

              「ああ! こだわりのラーメン屋だ!!」

               

              なんかこう、愛想もなくひたすらバーガーを焼く店員とそれを黙って待ち、できたら一気呵成に食いあげて素早く去る客たちの感じが、完全にラーメン屋と一致。

               

              「そりゃ男らしいわけだわ…ってことはお味は…」

              「これは旨イ!! アメリカのバーガーに似てるネ!! 私は大好きダ!!」

               

              メタボが先に火を噴いた。

              やっぱ男心にガツンと来る味っぽい。

              いなばも美味しいと思ったけど、ちょっと重かった。女子なら100gで良いかも。

              特筆すべきは、サイドのポテトがむやみに旨い。ここはやっぱしドイツクオリティ。揚げた芋のレベルが高すぎる。

              あと、パッケージが可愛くて適当に買ったオーガニックな感じの炭酸のフルーツジュースがめっちゃ旨かったので、忘れずに買うこと。

               

              さて、こうしょっぱいものを食べ続けると、そろそろ甘いものほしい。

               

              ってなわけで、調べて行ってみました。町で一番人気のケーキ屋さん。

               

              Heinemann Konditorei Confiserie

               

              ここは実は、ホテルのフロントのおねいちゃんが教えてくれました。

              到着翌朝、ドイツのお宿はたいてい朝飯はついてないので、

               

              「ここらへんで、朝やってる美味しいカフェない?」

              「ホテルで12.5ユーロで朝食出すわよ」

              「いや、そんなにたくさん食べないから」

              「6.5ユーロでパンとカフェとジュースの小さい朝食あるわよ」

              「いや、それでも多いから。カフェだけで良いんだ」

               

              お金にならない客のリクエストに、眉を顰めつつもフロントのおねいちゃん2人、ドイツ語でしばし相談し、

               

              「カフェハイネマンが良いわ! 絶対あそこよ! ここから歩いて10分ぐらい、ルートはこういってこういって、こう!」

               

              力説され、朝の9時にてくてく歩いて行ってみたら。

              なんか、すっごいエレガントでちゃんとした、高級ティーサロンが佇んでた。

               

              「ここで…朝飯…?」

              中をちょっと覗くと、

              「ケーキとチョコを売ってる店舗だよ…ネ?」

               

              どう考えても気軽にモーニングって感じじゃなかったので、その朝は止めたんだけど、バーガー食ったらケーキ気分になって、勇気出して昼過ぎに行ってみたら、3つのことがわかった。

               

              1.入口入ってすぐは各種ケーキと名物のチョコ「シャンパントリュフ」を売りまくるゾーンだけど、その奥にかなり広々と素敵なカフェエリアがある。

              2.ケーキは販売ゾーンのガラスのケースの中から選んで、店員さんにメモに書いてもらって、それをカフェでウェイターやウェイトレスに渡すシステム

              3.ものちゅごく美味しい。そして甘味だけじゃなく、モーニングからランチからアラカルトで食事も提供してて、それも普通に旨い

               

              デュッセルドルフでは老舗のお店で、内装もテーブルセッティングも店員さんの制服もクラシックで素敵だ。

              わりと高級感ある雰囲気なんだけど、お値段は比較的良心的で、店員さんも親切な人が多かった。ケーキゾーンの奥さんは、白い顔を緊張で赤くしながら、一生懸命注文の仕方とか教えてくれて胸きゅんだった。

              お客さんもわりと年齢層高めで、ゆったりできる感じ。わりといつ行っても混んでる。

              デュッセルでドイツ飯っていうと、たいていビール酒場系になっちゃって、下戸のあたいらには少し毛色が違ってきちゃうんだけど、ここは何しろカフェなので、しっとりドイツ飯(我々は季節のアスパラ料理いただきました)食べられるから、お酒飲めない方のお食事にもお勧め。量は多めだから気を付けてね。

               

              そしてここの名物「シャンパントリュフ」なんですが、あたいは食ってねえけど、食べたさとたん&メタボ曰く「最高に旨い! こんなの初めて!!」だそうです。小さいパックから大きい箱、缶入りなど、色んな容量で売ってるから、大事な人のお土産にぜひ。

               

               

               

               

               


              二度目のデュッセルドルフ ウキウキ☆ネアンデルタール

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                さて、二度目のデュッセルドルフ旅行で、いなばが一番「絶対ここ行きたい!」と思ってた場所がありました。

                本当は初回で行きたかったんだけど、なぜかその日そっち方面行きの電車が止まってしまって、あきらめてケルンに行った(ここはここで良いとこだった)そんな因縁の場所。

                 

                えー。

                 

                ネアンデルタール博物館、です。

                 

                いなば、幼稚園の頃遠足で、復元された縄文時代の遺跡に連れてってもらって以来、古代だいすき。

                古墳とか行くとときめく。こちらのネアンデルタール博物館は、デュッセルドルフの人気観光スポットランキングでゆったら、17位とたいそう微妙なとこですが、歴史に興味あって自然が好きならマストゴー!であります。

                 

                ここの何が素敵かとゆうと3つあって、

                 

                1)デュッセルドルフの中央駅から電車で15分ぐらいのアクセス。

                もう近所、めっちゃ近所。すげえ気軽に行けちゃう。切符もゾーンのうちだから、追加料金なしで行ける。

                そのわりに、ネアンデルタール博物館のある、ネアンデルタール村までの線路の景色が、とっても田園風景!って感じで旅情をそそる。山あり、丘あり、谷あり、花畑あり。車内のドイツ人は「見飽きてもはや背景です」って感じでスマホ見てますけど、日本人からしたら、とても美しい景色。ぷちぷち世界の車窓から、ですな。

                 

                2)駅から博物館までも道が、素敵なハイキング。

                その風光明媚な景色の中、電車に揺られて到着する、無人駅の「ネアンデルタール渓谷」。ぶっちゃけあたいの茨城の実家の無人駅より田舎。あまりにも何もないですが、看板があるので、それの指し示すままに進むと、

                 

                まずデュッセルドルフの市内方面に向かって逆戻りに線路沿いを直進(わかる)

                続いて線路の下をくぐってヘアピンカーブ、おもむろに元来た方向へUターン(まあわかる)

                そこから、右側に広がる山道に断固斜めに分け入って、ジグザグに森林のなかを谷を下る(ふぁっ?!)

                 

                「これ、こっちなの? ほんとなの? マジで?!」

                「でも、看板はそう示してイル。だからこっちダ」

                「マジでえええええ?!」

                 

                マジでした。

                山道を、木の葉と草をさくさく踏み分けて、森林浴を楽しみつつ、ジグザグ降りていくと、大きい通りにぶち当たります。その右側に、ちょっと変わった感じのわりと小さい建物が出現するのです。

                これ、楽しいし空気もうまいんで、ぜひ堪能してほしい。

                 

                3)復元された原人が超☆リアル、激☆身近。

                何が一番楽しいかとゆうと、こちらの博物館は積極的にネアンデルタール人をはじめ、いろんな原人を復元していて、等身大の彼らが館内いたるところで、それぞれの服を着て、狩りをしたり、石器を作ったり、ただ佇んでたりする。

                すっごい生き生きとした表情とポージングで、それがもうふつうに手で触れる距離に柵もなんもなく立ってる。

                めっちゃわくわくするYO!

                英語がわかったらお楽しみが増える。イヤホンガイドを耳につけて、各展示の前で接続すると、

                 

                「私の名前はルーシー、私の話を聞きたい? 私がみつけられたのは今から○○年前のことだったわ…」

                 

                みたいな感じで、自分のことを話し始めるのだ。

                10代で化石になった少年のアウストラロピテクスなんか、反抗期のやさぐれた感じで話してて、作りこんでる感じがすごい面白い。

                ひとりひとりの話を丁寧に聞いたら、時間があっとゆうまに過ぎていったよ。

                英語わかんなくても、日本語のすごく良くできたパンフレットみたいのがあって、それを読むとまた色々とわかる。

                 

                そして、いなばが雷に打たれたようになるほど!!と思った情報がこれ。

                 

                農耕を始める前、原人の彼らは狩猟と採集で暮らしてた。

                これは、人数が増えすぎると資源が足りなくなるので、あんまり大きなグループにはならない。

                だけれど、直立歩行をしたことによって、もはや猿ではなくなった彼らには大きな課題が発生した。

                それは、妊娠・出産・産後の雌の保護。それと、大きな脳を持った頭で狭い骨盤を通るため、動物の赤ちゃんに比べたらはるかに未熟な状態で生まれてくる赤ん坊の養育。

                この2つを如何にこなすかが、マジ一番大変かつ大事だったらしい。

                当然現在みたいな核家族だったら、即滅びる。とはいえ、人数多すぎると食べ物がなくなる。それで、リサーチして平均を取った。

                全世界平均で。

                 

                原人が、子育てしながら生き抜くために必要な群れの人数、25人、と。

                 

                25人。

                夫婦に子供3人として、5家族。大人は10人。

                すごい。なんかいなばめっちゃすごい納得した。

                我々、猿として、やっぱし雌が安心して子育てするには、自分以外にあと9人大人の手がほしい。

                自分、旦那、両祖父母入れて6人、これにたぶん兄弟姉妹とか、すっごい仲良い友達が4人いたら、なんかイケる気がする。

                なのに、現実現代の子育てって、大体お母さんと、祖母が1人か2人、旦那は仕事もあるし0.5人とカウントすると。

                10人ほしいのに、多くて3.5人、辛すぎるよ?!

                 

                今はもろもろ便利になってるし、衣食住でそこまで困ることはない。だけど、我々猿だった期間20万年の大半、たぶんこの25人体制でやってたわけだから、本能として、3.5人はやっぱスースーして不安でしょうがないと思う。

                そんなわけなので、子育てがつらいなあと思ってる方がいらしたら、大人手が足りてないから猿的にヤなんだな、と思うと腑に落ちると思います。そんでもって、あと7人集めたら、楽になるかと思います!

                ママ友ができたら気が楽になった、ってきっとコレ。

                 

                さてさて、このネアンデルタール博物館、建物の作りも面白くて、下から上に楕円形の館内をゆったり展示を見ながら歩いていると、いつの間にか頂上のミュージアムカフェに辿りつきます。そこでお茶なんかしても良いし、外には骨の発掘現場までのハイキングコースもあるらしいので、行くならばぜひお天気の良い日に、半日かけるつもりで是非とも。

                 

                唯一ここの難点があるとするなら、お土産物が信じられないくらいダサい。そこも楽しんでほしいところです。

                 

                 

                 


                気分腫れ腫れ

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                  いなば、体外受精2回目のトライアル。

                   

                  前回採った卵は3個ぜんぶが3NP(異常受精の一種)とゆうものになってしまって、

                   

                  「うーん、高刺激の注射が合わなかったかも。いずれにしろ卵もそんなに増えなかったし、低刺激の飲み薬に変えて今周期はやってみましょうか」

                   

                  ってなわけで、飲み始めたクロミッドと言うお薬。

                  これがまあ。

                  卵巣が腫れる腫れるそりゃもう腫れる。みっちみちのパンパンになる。

                  痛みはそこまでじゃないから日常生活さほど支障はないかと思いきや、なんかやっぱお腹のとこが熱をもってむぎゅむぎゅしてるので、何をするにもやりづらいしけだるい。

                  でもそれは良かった。

                   

                  クロミッド飲んで、何が怖いって、飲み始めて2日めぐらいから、あたいの頭がおかしくなった。

                  どうおかしくなったかと言うと、手負いの獣みたいに気が立って、何の罪もないメタボの些細な言動に、いきなりトップスピードでキレる。

                  自分でもびっくりするくらいの怒りで、手がブルブル震えて顔面蒼白になって怒鳴りあげてる。

                  最終的に絶叫したセリフが

                   

                  「自分の意見なんかいちいち言うな! あたいの言ったことには全部まずYESと言ええええ!!!」

                   

                  それ、なんてアドルフ・ヒトラー。

                   

                  最初は薬のせいだと気づかずいきなり夫婦仲が悪くなったと思ってたが、いくらなんでもオカシくね?と思って、ネットで調べたら人によっては「クロミッドで情緒不安定になる」「ヒステリックになる」って副作用が出てきた。むしろほっとした。

                  それが理屈でわかって多少マシになったけど、採卵するんで飲むのを止めるまで明らか頭がおかしく、元に戻るのに薬止めて三日くらいかかった。

                  …これは、薬飲む前に教えておいてほしかったなー。

                   

                  「考えてみたらあの時の私、更年期のころのママンそっくりだったわー。あの頃のママン鬼怖くてやりきれなかったけど、まさか自分がそうなるとは…」

                   

                  いなばが言うと、メタボがちょっと一息飲んだ後、静かにこう言った。

                   

                  「いなばちゃん…あの時のキミ、私のお母さんレベル…行ってたヨ」

                   

                  マジで!? あの、キャッチフレーズは「少なくとも性的虐待はしなかった」だった、メタボの最強滅茶苦茶母さんレベルにあたい到達?!

                   

                  「怒鳴られまくりの時に、思い出したヨ。子供のころずっとこうだったナって。これを私は耐えて生き抜いてきたんだった…テ」

                   

                  サバイブしてようやく辿りついた安住のはずの新家庭が、また地獄絵図で本当にごめんなさいでした。

                   

                  なんかもう卵巣は腫れてるし、自分で自分を持て余すほど最低だし、しょんぼりしながらジムのヨガに気分転換に行ったら、インストラクターのたまたんがいつものように丁寧にあたいの体に触れてきた。

                  もう触られた瞬間涙がこみあげてくるわけだが、優しく力強く無言で伸ばしたり引いたり押したりされてる間、

                   

                  「ああ…この女(ヒト)って、移動式の天国みたいだなあ。それで行ったら今のあたいは移動式の地獄だわ…あんまりな話だ…」

                   

                  密かに泣きつつヨガをして。

                  終わった後、たまたんが「今日の調子はどうですか?」と聞いてくれたので「自分が良人に対してヤクザ過ぎてつらいです」ってゆったら、かえってきた答えが想定外。

                   

                  「わかります! 私も彼氏に対してめちゃめちゃヤクザです!!」

                   

                  優しくて穏やかなヨガマスターのたまたんであっても、機嫌の悪い時に気の利かない彼氏には巻き舌でキレる、ちょうど昨夜もめちゃめちゃキレた、と聞いていなば少しだけ癒されました。

                  それでおうちに帰ってメタボさんにもう一回ちゃんと謝ったよ。

                   

                  「ひどいヤクザでごめんなさい」と。

                   

                  そうしたら、メタボぎゅっと私を抱きしめてこう返したよ。

                   

                  「大丈夫だよ、いなばたんは怖かっただけなんだヨネ」

                   

                  それ、なんてキツネリスのテト。

                   

                  卵巣は腫れまくりで、頭はヤクザにすげかわる、そんなクロミッドだったけどいなばの卵子とは相性が良かったらしく、今回は卵が二つ取れましたよ。

                   

                  腫れあがらないで、穏やかで、なんも取れないより良かった、と思おう。

                   

                   

                   

                   

                   


                  二度目のデュッセルドルフ 足に合う健康靴はこうやって買え!!編 ガンター メフィスト フィン

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                    いなば、ミラノ旅行はデュッセルドルフに行くついでで、なんでデュッセル行ったかと言えば、メタボさんの足にぴったり合う健康靴を買うためだった。

                     

                    メタボさんの足は、29cmとめちゃ長いのに、幅が狭くて甲が薄くて指が長いと言う特殊な形状をしており、まず日本で普通に売ってる靴だと合わない。

                    一度オーダーメイドしたことあったけど、それも駄目やった。

                    結局色々探し回った結果、「ガンター」というドイツの健康靴ブランドがミラクルにフィットして、2年前に買ったそれを毎日毎日履いてたら…まあ、当然ボロボロに。

                     

                    一度ジャストフィットな靴を履いちゃうと、今更履き心地が良すぎない靴には戻れないのも道理。そして、人間の健康は姿勢から始まるとあたい信じてるが、それは足がいかに踏ん張れるか、いこーる靴だ! 靴がすべてだ!!

                     

                    しかし彼のジャストサイズは日本の代理店で取り扱いがなく、このガンター、海外通販もしておらぬ。もう行くべ。行って10足くらい買いためて、これからちまちま消費してきゃあ元も取れるわぁあ!!

                     

                    ということで、デュッセルドルフにつきました。

                    前回行った、ショッピングモール、シャドウアルカーデンの靴屋さんで、早速店員さんを捕まえて足に合う靴を頼んだよ。

                    そうしたらだ。

                     

                    誤算、大誤算が2つ。

                     

                    1、店員さんが前回ほど親切過ぎないのに前回以上に英語が通じない。

                     

                    …これはまあ、運なのでしょうがない。やる気ない彼女をせっついて、なんとかメタボの持ってる靴を見せ、「同じサイズで違うやつ、色は黒をもってきてくれ!」と粘ったよ。

                    そしたら答えは。

                     

                    「ない」

                     

                    だった。

                    「え? 棚にいっぱいあるやん?」

                    と聞いたが、

                    「あるけど、この甲狭いタイプはこの棚の右の二つ(両方すでに持ってる)しかない。そんでこれは茶色しかもうない」

                    言われたよ。

                     

                    う・そおおおおおん。

                     

                    メタボさんと私、目を合わせて呆然。はるばる日本から、新しい靴をしこたま買いに来たのに、ナイって。ナイって?!

                     

                    「…そう、ナイもんはしょうがない。じゃあもういいわ、同じのを買って帰ろう。この靴が足にジャストフィットなのは間違いないんだし、これを履き続ければいいじゃん。もうそれでいいじゃん。よし! それぞれ三足ずつ買おう!!」

                    「そうだね!よし!! これをそれぞれ三足!!」

                     

                    気を取り直して、妥協して、リクエストした我々。

                    そしたら答えは。

                     

                    「在庫一足しかない」

                     

                    うそお?

                     

                    「狭い幅はあるけど、お前のサイズがない」

                     

                    うそおおおおおんん!!

                     

                    …結局、我々飛行機で12時間以上かけて、間にミラノまで経由して靴買いに行ったデュッセルドルフで、「前買ったのと全く同じ靴」を一足だけ買って店を出る、という、しょっぱすぎる結末に。

                     

                    「…前回は、運が良かったんだね、だって二足買えたもんね」

                    「そうだったね、あの時もっとたくさん買っておけば…」

                    「いや、落ち込んでもしょうがない! ほかに取り扱い店舗はないの?! 電車で行ける範囲のところなら行くよ!! ここで一足だけ握りしめておめおめと帰れるかあ! わざわざメタボのでっかい靴を詰め込むために持ってきた空のスーツケースが泣くわぁああ!!」

                    「待って、ホテルに戻ってネットに接続してスマホで調べる!!」

                     

                    ってんで、ホテルで血眼で検索するメタボ。また、このガンターのほーむぺーじとゆうのがわかりづらくて、基本ドイツ語だわ、英語にして店舗調べるとなんか途中でトラブるわで、メタボが発狂に次ぐ発狂をして、探し続けることしばし。

                     

                    「…あったあ!! ちょっと町のはずれの方に一軒と、それからすっごい町の遠くにもう一軒あったよ!!」

                    「もうだいぶ夕方だけど閉店時間大丈夫かあ?!」

                    「ちょっと町はずれの方ならギリギリ間に合うよ!!」

                    「行くぞー!!!」

                     

                    辿りついた先は、なかなかのお買い物通りで、靴屋さんが密集してる中、目当てのお店に急襲、息せき切って店員さんに聞いたら。

                     

                    「ガンター? 取り扱い、ないよ」

                     

                     うそおおおおおおおおおおんん?!

                     

                    その日の帰り道は、いなば珍しくへこたれた。だって。だって。靴買いに来たのに、靴買えないってなんなの? あたいは今回はデュッセルから電車でしばらく行ったとこにあるネアンデルタール渓谷に行って、ネアンデルタール博物館見に行くのを楽しみにしてたのに、これじゃあネアンデルタール人に会えないじゃなあああああいいい!!!

                     

                    本気で泣いた。

                    本気で泣くいなばを、メタボが必死で慰めた。

                     

                    「大丈夫、いなばちゃん、町のわりと遠くにあるお店は、健康靴の専門店らしいから! きっと、きっとあるヨ!!」

                    「ほんまかあ?! シャドウアルカーデンにもなくって、ここの店でも取り扱いやめてて、マジあるんかあ? 考えたらミュンヘンでもガンターろくすっぽ売ってなかったし、ベルリンでもあんなに探したのに満足に在庫ある店一軒しかなかったし、このガンターちゅうブランドは靴売る気あるんかああああああ!!!」

                     

                    いなばの血反吐をはくよな疑問の叫びは、翌日答えられることになりました。

                     

                    えー。

                     

                    Dresjan & Schier Orthopädische Schuheにて。

                     

                    こちらのお店、英語がまったく通じない凄腕の店員のおばちゃんが数名いて、メタボの足を見て脱いだ靴を見たら、すごい勢いでバックヤードに行って、候補の靴をいくつか運んでくる、というマイスタースタイルだったんだけど、幸いなことにオーナーさんが英語を喋れるおいさんだった。

                    そのおいさんに、「ガンターのこのサイズの靴がほしい」言うたら、帰ってきた答えがまたしても、

                    「一足しかない」

                    だった。

                     

                    で、すかさず聞かれたのが、

                     

                    「お前らいつまでいるんだ? それか、次はいつ来るんだ?」

                    「え? 明日帰るけど、次はいつ来れるか未定だけど、なんでそんなこと聞くん?」

                    「物は工場にいっぱいあるんだよ。だから、電話を入れれば入荷はしてもらえるんだ。事前にファックスかEメールで教えておいてくれたら、品物を取り置きできるんだが」

                     

                    なんと!!

                     

                    ここでようやく「一足しかない」、下手したら「サイズがない」の謎が解けた。

                    ガンターさんは、というか、たぶんドイツの健康靴メーカーさんは、いろんな種類のいろんなサイズをたぶんいろんなお客さんに履かせてあげたいので、基本在庫はサイズごと一足ぐらいしか置いてないんだ。

                    で、売れたらまた入れる。

                    まあ、ふつう爆買いされるもんじゃないから、合理的なシステムだよね。…でも旅人向けじゃないね。

                     

                    また、運が悪かったのは、

                     

                    「男性用より女性用の方がたくさん種類があるんだよ…。あと彼は幅が狭くて薄いから、これだと合うのは…うん、今履いてるコレしかないだろう」

                     

                    そもそものメタボの選択肢が、ガンターの靴の中でも一個しかないと言う特殊形状。

                     

                    「…わかったよ、じゃあ、それ買って帰るよ。同じ靴を二足か…。まあ、一足で終わらなくてよかったかな…」

                     

                    いなばがしょんぼりしてたら、凄腕おばちゃんが、バックヤードから箱をいくつか持ってきて、「違うメーカーだけど、コレならいけるんじゃない?!」と一足の靴を差し出してきたよ。

                     

                    「こ、これは!!」

                    「確かにこれならば!!」

                     

                    思わずメタボさんと私、手を取り合ってうなった。

                    なぜってその靴、もう二足買い貯めたガンターの奴と、皮の種類が違う以外、ほぼ完全に同じ形状。色まで一緒。マジクローン。合わないわけがない。実際履いてみたら合った。

                     

                    「今履いてるやつがスエードだから、いたむの早いでしょ? こっちは皮が固いから交互にすると長持ちするわよ!」

                     

                    その気遣いありがたいです!! ほんとそれ悩みだったんです!! 今のセリフドイツ語で言ってたのになぜか完全に理解できたよ!!

                     

                    そんなわけで、10足新しい違う靴を買うつもりでデュッセルドルフに行ったメタボさんの戦果は、今履いてるのと同じ靴二足と、それにそっくりで皮だけちょっと固いクローン一足の計3足、でした。

                     

                    …でも、このお店にさえ来れば、なんとかなることはわかったんだから、とりあえず3足ローテで数年持たせてまた考えよう。

                     

                    オーナーのおじさんは、おっとりゆったり静かな声で話すナイスガイで、買い物の合間に、話してくれたのだけれど、

                     

                    「この店は家族経営で、僕で三代目なんだ。僕のおじいちゃんが兵隊に靴を作る仕事をしていてね。戦後に一般向けの靴屋にしたんだよ。今目の前にあるこの道を、当時は兵隊が馬に乗って、まっすぐライン川まで駆け抜けて行ったんだ…。家々の壁には馬をつなぐ金具があったんだよ…」

                     

                    ぶわーっと歴史が目の前に立ち現れるような、短いけれど、素敵なお話でした。

                     

                     

                     

                     


                    おっぱいと死体

                    0

                      いなば、最近ヨガの先生と仲良くなったよ。

                       

                      このヨガの先生、たまたんはめっちゃ可愛い娘っ子で、スタイルがばつぐんにおよろしく、ヨガウェアからすんなり伸びた長い脚の上にあるぷりっとした尻なんか、もうお宝級なのである。

                       

                      好きだ。

                       

                      大好きだ。

                       

                      心の中の荒ぶる気持ちのままに、コツコツ仲良くなる努力をし続けて、先日おうちにお招きすることがでけた。

                      ついでにプライベートレッスンしてもらうこともでけた。

                      たまたんについて、いなばがめっちゃリスペクトしてることは何かといえば、その観察眼と生徒の動きを導く手の確かさ。ジムのヨガの先生って、たいていは前でポーズをとってお手本をするんだけど、たまたんは基本ほとんど前にいない。

                      何してるかと言えば、優しい綺麗な声でポーズを口頭で指導しながら、生徒の周りをめぐって、よく見てる。

                      そんでもって、適切なタイミングで、もーちょっと伸ばせる、とかもーちょっと曲げれる、と言う方向に手足を使ってサポートしてくれるのである。

                       

                      この時の手が、もう、ゴッドハンド。

                       

                      マッサージだったらもう通っちゃうのに!と思うくらいにツボをついたジャストな場所に、「そんなに強くしたら! ああん!」って言う絶妙にパワフルな力加減でなんかこううまいこと押してんのか引いてんのかされると、おお、そんな風に動けたんだ、動きたかったんだまいばでーっ!!ってな感じになる。

                       

                      おかげであたいの体、ずいぶん動くようになったよ。

                       

                      ふだんはグルーレッスンなので、一人頭にかけてもらう時間は少ないが、今日はマンツーマン、どんな風になっちゃうかな?!

                      と思っていたら。

                       

                      わりと最初の最初のほうの、ダウンドッグと言う基本の姿勢で、たまたんが動いた。

                      後ろのほうから足首を整えたり、腰を引いたりしてくれてたのだが、もう少し大きく伸ばしたくなったらしい先生、申し訳なさそうに、でもきっぱりと、

                       

                      「いなばさん、すみません、ちょっと腕を踏んでもいいですか?」

                       

                      なあんだ、そんなことか。

                       

                      まかせて、あたい、ベリーダンスの観音先生にもわりとしょっちゅう踏まれたり蹴られたりしてる。

                      もちろん、あたいが下手でキレてではなく、ストレッチの際、体があんまりにも固かったり、ふりつけの動きの要領を得なかったりで、両手を使っても言葉でも説明が行き届かないとき、やむなく先生が全身を使う羽目になっての所業である。なんかわりと限りなくコブラツイストに近いことになってたりしてシュールさに鏡見て笑うことがある。

                      そんなわけだから、力強くいなばは応じたよ。

                       

                      「踏んでください! 我々の業界ではご褒美です!!」

                       

                      ヨガにふさわしく、落ち着いたBGMを流して、穏やかな声音で完璧に場をコントロールしていた先生、その瞬間心ならずも噴き出して、

                       

                      「笑わせないでください!」

                       

                      ちょっと本気で怒られた。

                      それもわりとご褒美なんだけど(以下省略)。

                      その後がすごかった。たまたんがあたいの足に乗り、背中に体重をかけ、そのままなんだか柔らかいモノがなんか背骨からあれ、あれ、あれ? ええええ? 何これどうなってるのおおおおおお?!

                      みたいなことになって、なんかすごいかつてなく柔らかくて力強い圧力によってあたいの体は引き伸ばされていたのであった。

                       

                      それはたぶんおっぱいだったんだと思うけど、言ったら恥ずかしがらせちゃうと思って、それは可哀想だからがんばって黙って耐えました。

                       

                      私、頑張った。人の気持ちをおもんぱかれる大人にとうとうなった。そこんとこほめてほしくて日記に書いた次第です。

                       

                      っていうか、今ここまで書いて気づいたけど、全然私ヨガに集中してない。ベリーダンスもそうだけど、先生と遊ぶのがメインになっちゃっていつもこやってわき道にそれて大成しないんだよなあ。反省。

                      でも、一番面白かったのは、ヨガの最後のシャバーサナの時。

                       

                      ご存知と思うけど、これはただ仰向けになって横たわり、呼吸法のことも忘れ、無心になる、究極の「屍のポーズ」、そう、死んじゃうのである。

                      あたいが大の字になって死んでたら、先生がやってきて、てきぱきとあたいの手足や肩をあるべき場所に正してくれた。

                      それされてたら、急にすごい愉快な気持ちになってしまった。

                       

                      「やだ、あたいの死体、整えられてる」

                       

                      シャバーサナしてるので、もうあたいしゃべれないし目も閉じてるし、死んだ気になって思えば、実際死んだらこうなるんだろうと。

                      もし私が死んだら、誰かがこうやって私の体を整えて、荼毘に伏すまでやってくれるんだろうと。

                      そう考えると、なんか意外に死ぬってさみしくないし、人の手のありがたさを感じて、ちょっと楽しみになったよ。

                       

                      なんか実り多い時間でした。女体はいなばを救う。

                       

                       

                       

                       


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